レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2011/08/20
- 登録日時
- 2012/01/05 02:05
- 更新日時
- 2024/03/30 00:32
- 管理番号
- M08022114164899
- 質問
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ベートーヴェンがコーヒー好きで、コーヒー豆を数えて淹れていたと読んだ事がある。何粒だったか知りたい。また、『ベートーヴェンの生涯』『ベートーヴェンの手紙』にそのような記述があったかどうか知りたい。
- 回答
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岩波書店刊の『ベートーヴェンの生涯』『ベートーヴェンの手紙』にはコーヒー関連のエピソードは見つけられなかった。
資料①『ベートーヴェン』に「ベートーヴェンの朝食については、一八一二年のときの模様がシントラーによって伝えられているし、ピアノ教師でこの年にベートーヴェンを訪問したフリードリッヒ・シュタケルによっても紹介されている。それによると、朝食のコーヒーをベートーヴェンは、ガラスの器具で準備した。ベートーヴェンは、コーヒーを欠くことのできぬ滋養飲料とみなしていたようで、そのためにも自分で慎重に用意したのであろう。その分量は、コーヒー豆六十粒を、コーヒー茶わん一杯用にする。とくに客がいるときには、その数をしっかりと数えるのが普通だったという。」とある。
資料②シントラー著の『ベートーヴェンの生涯』を確認したところ、235p.に「朝食には、普通コーヒーを飲んだが、このコーヒーの用意を、自分ですることがよくあった。(中略)彼は一杯に六十粒をいれることにし、一粒でも二粒でもかぞえ違いをしないようにと、勘定の仕直しをするのを規則にしていた。」という記述があった。
他に、資料③『ベートーヴェンの人間像』、④『珈琲大百科』、⑤『大作曲家と珈琲』にもコーヒー豆のエピソードが簡単に紹介されている。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 音楽史.各国の音楽 (762 9版)
- 参考資料
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資料①門馬直美『ベートーヴェン 増補版』 春秋社,2000,303,11p. 参照はp.200.
資料②シントラー著,柿沼太郎訳『ベートーヴェンの生涯』 角川書店,1969,258p. 参照はp.235.
資料③近衛秀麿『ベートーヴェンの人間像』 音楽之友社,1976,232,4p. 参照はp.48.
資料④諸岡博熊『珈琲大百科』 いなほ書房,1993,244p. 参照はp.128.
資料⑤鞍信一『大作曲家と珈琲』 いなほ書房,2007,76p. 参照はp.48-50.
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資料①門馬直美『ベートーヴェン 増補版』 春秋社,2000,303,11p. 参照はp.200.
- キーワード
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- M2008022114165164899
- 調査種別
- 内容種別
- 質問者区分
- 全年齢
- 登録番号
- 1000099158