レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2011年05月13日
- 登録日時
- 2011/09/08 16:03
- 更新日時
- 2012/04/08 22:30
- 管理番号
- C11-003
- 質問
-
解決
電話機(本体)の料金の歴史について知りたい。できれば電話機が出来たときからのデータを、固定電話・携帯電話共に欲しい。特に1978年頃~現在のデータがほしい。
- 回答
-
1978~1991年のデータについては、電話機の生産高と出荷高が『機械統計年報』に掲載されており、この値から電話機の平均単価が算出可能であった。
1992~1997年のデータについては、『電子機器年鑑』に、一般電話機(固定電話)と携帯電話の平均単価が、それぞれ掲載されていた。
この調査結果の他、利用者には、以下の参考となる資料やサイトをご案内した。
図書資料(全て本学所蔵)
①『電信電話年鑑 / 日本電信電話公社 [編]』
②『電信電話事業史 / 日本電信電話公社編』
③『日本電信電話公社二十五年史 / 日本電信電話公社二十五年史編集委員会編』
④『NTTグループ社史 : 「1995~2005」 / 情報通信総合研究所編』
Web資料
①国立国会図書館リサーチ・ナビ
「商品の価格・相場の調べ方:自動車、電気機器、電子部品」
http://rnavi.ndl.go.jp/research_guide/entry/theme-honbun-102121.php
「一般機械産業に関する主要統計資料」
http://rnavi.ndl.go.jp/research_guide/entry/theme-honbun-102612.php
「情報通信機器産業(パソコン・携帯電話など)について調べるには」
http://rnavi.ndl.go.jp/research_guide/entry/theme-honbun-102299.php
「情報通信機器産業(パソコン・携帯電話など)に関する主要統計資料」
http://rnavi.ndl.go.jp/research_guide/entry/theme-honbun-102301.php
②国立国会図書館レファレンス協同データベース
https://crd.ndl.go.jp/GENERAL/servlet/common.Controler
③統計局HP「政府統計の総合窓口」
http://www.e-stat.go.jp/SG1/estat/GL02010101.do
キーワードで探す(検索オプション)に「電話機」と入力>全国物価統計調査>小規模店舗編で「電話機」で平成9年・14年のExelデータあり。
④「電信・電話の歴史年表」
http://park.org/Japan/NTT/MUSEUM/html_ht/HT_idx_j.html
⑤「逓信総合博物館ていぱーく」
http://www.teipark.jp/
展示物のご紹介>NTT情報通信館 より電話・電信の歩みなどを紹介している。
⑥「フリー百科辞典『ウィキペディア』」
http://ja.wikipedia.org/wiki/
「黒電話」「電話機」等で検索。
⑦「ドコモサービス東北株式会社」
http://www.docomosev-th.co.jp/
「携帯電話の歩み」より1993年以降、年代別で電話機器を確認できる。
有料データベース
*「Japan Knowledge」
検索フィールド「電話」「電話機」等で、用語の意味・沿革などを検索。
- 回答プロセス
-
【調査戦略】
国立国会図書館リサーチナビ・レファレンス協同データベースを参考にしながら調査を進める。
【回答プロセス】
①図書の調査
電話機が出来た頃からのデータであるので電話の歴史も交えて体系的にまとめられた図書資料を調査。
まず参考となる資料がないか蔵書検索してみる。本学OPACでキーワード「歴史 電話機 価格」などで検索すると、『電信電話事業史』『日本電信電話公社二十五年史』の関連資料がヒットするが、通信事業の歴史、固定電話機の生産数や販売数についての内容であり、本体や単体での価格の掲載はなかった。
和書コンテンツでも同じキーワードで検索すると、ヒットはあるが、どれも本体価格の内容ではなかった。
②調査方法や類似案件の確認
国立国会図書館リサーチ・ナビを参考に調査。まず、情報通信機器産業(パソコン・携帯電話など)についての調べ方、統計が2件ヒットするが、電話機本体価格や料金とは異なる。しかし、「商品の価格・相場の調べ方:自動車、電気機器、電子部品」「一般機械産業に関する主要統計資料」などを参考に調査したところ、本学所蔵の下記2資料で、当該情報が確認できた。
■『電子機器年鑑』(本学所蔵1997-2011+)
1997/1998年の巻を確認したところ、「一般電話機の生産・単価推移」(p.323)と「携帯電話の生産・単価推移」(p.413)に、1992~1997年の平均単価が掲載されていた。他の巻も同様に調査可能。
※1999年~「一般電話機」の項目が消え、「携帯電話」のみに、2004年~「携帯電話」項目内に「生産・単価推移」表がなくなっている。
※この資料に掲載されている「平均単価」は、下記『機械統計年報』掲載の「生産金額」÷「生産数量」。
(速報値は若干誤差あり。)
■『機械統計年報』 (本学所蔵1970-2009+)
「平均単価」の記載はないが、「生産数量」と「生産金額」の記載がある。「生産金額」÷「生産数量」で、ご希望の年代の「平均単価」を算出することができる。53巻(1978年)を確認したところ、「通信機械器具及び無線応用装置」の項目に、電話機の生産高(「数量」と「金額」)出荷高(「数量」と「金額」)が掲載されており(p.239-340)、利用者ご希望の1978年からのデータが算出可能であった。
その他、『家電流通データ総覧』 (2011年度版)をweb上の目次情報で確認したところ、”第4部 商品データ:第8章 情報・通信機器「電話機・ファクシミリ」” との項目を発見。本学所蔵がない為、該当データの記載有無は不明だが、利用者の希望があれば他大学への参考調査も可能である。
レファレンス協同データベースでは、簡易検索より「電話機」で検索し4件ヒット。しかし生産数や需要数、電話機の資料などに関する内容で、本体価格での事例は見つからなかった。
③統計データの調査
統計になるので総務省のHPを確認してみる。統計局HP「政府統計の総合窓口」では小売店舗での価格がデータ化されているが本体価格というわけではないようだ。
④Web情報の調査
Web上で「電話 電話機 歴史 価格」などキーワード検索してみると、年代別の電話機、沿革が確認できるが本体価格については出てこない。
依頼者には以上の参考資料、調べ方のご案内をご連絡し、回答とした。
- 事前調査事項
- NDC
-
- 通信事業 (690 9版)
- 参考資料
-
- 電信電話年鑑/ 日本電信電話公社 [編](NCID=AN10149303)
- 電信電話事業史/ 日本電信電話公社[編](NCID=BN04248105)
- 日本電信電話公社二十五年史/ 日本電信電話公社二十五年史編集委員会[編](NICD=BN01592534)
- NTTグループ社史: 「1995~2005」 / 情報通信総合研究所[編](NCID=BA76208090)
- 電子機器年鑑/ 中日社(NCID=AN0221116)
- 機械統計年報/ 通商産業大臣官房調査統計部[編](NCID=AN1027838)
-
国立国会図書館リサーチ・ナビ「情報通信機器産業(パソコン・携帯電話など)について調べるには」
http://rnavi.ndl.go.jp/research_guide/entry/theme-honbun-102299.php
(最終アクセス:2011/09/08)
-
国立国会図書館リサーチ・ナビ「商品の価格・相場の調べ方:自動車、電気機器、電子部品」
http://rnavi.ndl.go.jp/research_guide/entry/theme-honbun-102121.php
(最終アクセス:2011/09/13)
-
国立国会図書館リサーチナビ「一般機械産業に関する主要統計資料」
http://rnavi.ndl.go.jp/research_guide/entry/theme-honbun-102612.php
(最終アクセス:2011/09/13)
-
国立国会図書館リサーチナビ「情報通信機器産業(パソコン・携帯電話など)に関する主要統計資料」
http://rnavi.ndl.go.jp/research_guide/entry/theme-honbun-102301.php
- キーワード
-
- 電話
- 電話機
- 料金
- 歴史
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 質問者区分
- 学部生
- 登録番号
- 1000090919