レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2007/04/07
- 登録日時
- 2007/08/15 02:11
- 更新日時
- 2012/03/21 16:45
- 管理番号
- C2007T0407
- 質問
-
解決
二次電池の市場規模を調べるにはどのような資料にあたればよいか。
- 回答
-
(【】内は当館請求記号)
二次電池とは、「放電した電池を充電することによって元の状態に戻し、再び使用できる電池」のことであり、蓄電池とも呼ばれます(『最新機電・情報用語辞典. 2001-2002年版』(技術評論社 2000 【NB2-G21】)402ページ参照)。電池工業会HP内の「電池の種類」(http://www.baj.or.jp/knowledge/type.html )によれば、二次電池の種類にはニカド電池、ニッケル水素電池、リチウムイオン電池、小型制御弁式鉛蓄電池、鉛蓄電池、アルカリ蓄電池があり、このうちニカド電池、ニッケル水素電池、リチウムイオン電池、小型制御弁式鉛蓄電池の4種が小形二次電池であるとのことです。
二次電池の市場規模を調べるための主要な資料には次のようなものがあります。
●『電池業界に関する市場調査』(日本エコノミックセンター 年刊)
電池市場について詳細に解説した資料です。二次電池の市場概況や種類別の販売金額・輸入金額の推移、二次電池販売メーカーシェア等を掲載しています。日本エコノミックセンターHP内の「'07 電池業界の実態と将来展望」(http://www.j-economic.co.jp/061101-denchi.htm )で2007年版の目次を見ることができます。
●『電池関連市場実態総調査』(富士経済 年刊)
鉛蓄電池やニッケル水素電池など、二次電池の種類別に市場概要、市場規模推移、メーカーシェア、価格動向、今後の市場予測等を掲載しています。リチウムイオン電池電解液や水酸化ニッケルといった二次電池の材料・部材の市場動向についても解説しています。
●『エネルギー・大型二次電池・材料の将来展望』(富士経済 年刊)
大容量蓄電・発電デバイスに関する調査レポートです。リチウムイオン電池やニカド電池など、各種の二次電池およびその材料・部材の市場について図表を交えて解説しており、各品目について製品概要や市場規模推移を記しています。
●『電池と構成材料の市場』(シーエムシー出版 隔年刊)
電池およびその材料の市場についてまとめた資料です。二次電池の生産概況を電池の種類別に解説するほか、主要二次電池メーカーの動向、二次電池構成材料の市場動向等を取り上げています。
●『工業統計表. 品目編』(経済産業省経済産業政策局調査統計部 年刊 【Z41-489】)
鉛乾電池(279111)、アルカリ蓄電池(279112)、リチウムイオン電池(279113)等について出荷数量・金額を掲載しています。経済産業省HP内の「工業統計調査」(http://www.meti.go.jp/statistics/data/h2i0000j.html )で最新のデータを見ることができます。
●『機械統計年報』(経済産業調査会 年刊 【Z41-787】)
●『機械統計月報』(経済産業調査会 月刊 【Z3-647】)
鉛蓄電池やリチウムイオン蓄電池など各種の二次電池について、種類別に生産数量・容量・金額、販売数量・容量・金額、在庫数量・容量等を記載しています。経済産業省HP内の「機械統計確報」(http://www.meti.go.jp/statistics/data/h2d3100j.html )で最新のデータを見ることができます。
また、二次電池の市場について調べる際には、次のインターネット情報も有用です。
●「二次電池販売数量長期推移(経済産業省機械統計)」
(http://www.baj.or.jp/statistics/06.html )
●「二次電池販売金額長期推移(経済産業省機械統計)」
(http://www.baj.or.jp/statistics/07.html )
電池メーカーの業界団体である電池工業会HP (http://www.baj.or.jp/ )に掲載される統計データです。経済産業省による機械統計を元に二次電池の販売数量・金額の推移を示しており、市場規模の推移を調べることができます。電池工業会HPでは、このほかに「電池の総生産(経済産業省機械統計)」(http://www.baj.or.jp/statistics/01.html )、「月別電池および器具販売実績(経済産業省機械統計)」(http://www.baj.or.jp/statistics/02.php )等の二次電池関連統計を掲載しています。
なお、海外の二次電池の生産状況については、“Industrial Commodity Statistics Yearbook”(United Nations, Dept. for Economic and Social Information and Policy Analysis, Statistical Division 年刊 【Z61-F406】)に”Accumulators, electronic, for motor vehicles”(ISIC-BASED CODE:3839-13)が掲載されており、過去10年間の生産量を国別に調べることができます。
また、当館では所蔵していませんが、世界の1次電池および2次電池に関する調査レポートとしては、“World Batteries to 2010(世界のバッテリー市場)”(The Freedonia Group 2006)(http://www.infoshop-japan.com/study/fd44418-batteries.html )が刊行されています。
(インターネット最終アクセス:2007年4月7日)
上記資料は最近のデータを調べるためのものです。年代を遡って調べる際は、資料のタイトルや当館請求記号が異なる場合があります。また、一部の資料については刊行年、巻次等によって請求記号が異なるため、ここでは記載を省略しています。NDL-OPAC(http://opac.ndl.go.jp/index.html )によって、請求記号をご確認ください。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
-
- 電気化学工業 (572 9版)
- 参考資料
- キーワード
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- 蓄電池
- 二次電池
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 質問者区分
- 個人
- 登録番号
- 1000036561