レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2019年08月13日
- 登録日時
- 2021/09/28 09:44
- 更新日時
- 2022/03/02 15:04
- 管理番号
- 水戸中2021-058
- 質問
-
桜田門外の変で井伊直弼暗殺に使われたピストルは、水戸藩が作ったものか?
- 回答
-
井伊直弼を撃ったコルト自体が水戸藩で複製されたものかについては疑問である。
- 回答プロセス
-
平成27年3月4日放送のNHK歴史秘話ヒストリアに、水戸藩主斉昭が作らせた銃で桜田門外の変で井伊直弼を狙撃したとの話があった。
2010年1月16日の朝日新聞朝刊に(ペリーが二度目に来日した1954年 コルトM1851を幕府の重臣に贈り)桜田門外の変で使われたのではないかと推察される銃が発見されたとの記事あり(「幕末の和製銃見つかる 桜田門外の変で使用か」)。
同銃には安政年間に活躍した彫工鎌田壽次の銘あり。
『開国の先覚者 中居屋重兵衛』佐佐木杜太郎/著 新人物往来社
→ 中居屋重兵衛がアメリカのウォルシュ商館のジョージ・ホールから購入し、
鉄砲方与力の藤田長鎮(ながしず)を経て水戸烈士に渡した20挺の5連発拳銃が使われたと言われている。
『井伊直弼』吉田常吉/著 には井伊家藩医 岡島玄達の検死で銃創があったとあり。
※幕末当時にコルトM1851を複製する能力があったかは疑問との声あり。
江戸後期 幕末の砲術家 高島秋帆(しゅうはん)等が複製していたが 線条を作成するのは4本ぐらいとのこと
仮説ではあるが 上記のような銃作成能力があったのかは疑問が残る。
- 事前調査事項
- NDC
-
- 関東地方 (213)
- 兵器.軍事工学 (559)
- 参考資料
-
-
佐々木杜太郎 著 , 佐佐木, 杜太郎, 1906-1983. 中居屋重兵衛 : 開国の先覚者. 新人物往来社, 1972.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000001215240-00 -
吉田常吉 著 , 吉田, 常吉, 1910-1993 , 日本歴史学会. 井伊直弼. 吉川弘文館, 1963. (人物叢書)
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000001047521-00
-
佐々木杜太郎 著 , 佐佐木, 杜太郎, 1906-1983. 中居屋重兵衛 : 開国の先覚者. 新人物往来社, 1972.
- キーワード
-
- 銃
- 水戸藩
- 桜田門外の変
- 井伊直弼
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000305173