レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2022年07月12日
- 登録日時
- 2022/07/12 10:02
- 更新日時
- 2022/07/21 15:52
- 管理番号
- C2022口頭0701
- 質問
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解決
空飛ぶクルマについて開発が進んでいるらしいが、空飛ぶクルマの市場予測などについて書かれた資料を見たい。
- 回答
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「空飛ぶクルマ」について、正式な定義は今のところありません。一例として、国土交通省の交通政策審議会航空分科会第14回技術・安全部会(2021年3月31日)の資料「空飛ぶクルマについて」( https://www.mlit.go.jp/common/001400794.pdf )には、「明確な定義はないが、『電動』『自動(操縦)』『垂直離着陸』が一つのイメージ。諸外国では、eVTOL(Electric Vertical Take-Off and Landing aircraft)やUAM(Urban Air Mobilty)とも呼ばれ、新たなモビリティとして世界各国で機体開発の取組がなされている。」とあります。以下で紹介する資料およびインターネット情報も、上記の説明におおむね沿うものではありますが、資料ごとに調査対象の定義が若干異なることもあります。
「空飛ぶクルマ」の市場予測などがわかるものとして、資料1から3まで、およびインターネット情報1から2までをご紹介します。これらの資料は「空飛ぶクルマ」の機体のみの市場に限らず、物資輸送・旅客輸送などの「空飛ぶクルマ」に関連するサービスの市場を扱っている場合もあります。
【 】内は当館の請求記号です。インターネットの最終アクセス日は2022年5月27日です。
資料1
空飛ぶクルマ最新技術/市場展望 2021. ハイエッジ, 2020.12 【YU7-M1246】
「第6章 空飛ぶクルマ 市場規模予測」に、「2. 空飛ぶクルマ販売台数/金額予測」(pp.168-173)、「4. エアモビリティサービス市場予測」(pp.177-183)、「5. 空飛ぶクルマ総市場規模予測」(pp.184-186)などが掲載されています。アメリカ、ヨーロッパなど世界全体の市場についての予測が中心ですが、日本の市場についてのデータも一部掲載があります。金額はドルベースで記載されている場合もあります。
資料2
空飛ぶクルマ、空飛ぶタクシーの開発動向と市場展望に関する調査. AQU先端テクノロジー総研空飛ぶクルマ、空飛ぶタクシー市場調査プロジェクト, 2018.7 【DL445-M4】
「第2章.空飛ぶタクシー、空のライドシェアサービスの市場展望予測」(pp.47-82)に、「空飛ぶクルマ」のビジネスモデルのひとつである、「空飛ぶタクシー」のサービスの市場予測基本データと、いくつかのシナリオによる市場予測シミュレーションが掲載されています。世界市場についての記述が中心ですが、地域別動向としてp.59に日本の動向も掲載されています。
資料3
(空の移動と物流の将来像に関する実態調査) 最終報告書 平成29年度製造基盤技術実態等調査 : 概要版. デロイトトーマツコンサルティング, 2018.3 【YH233-M335】
経済産業省が委託した調査報告書の概要版です。「世界と日本の市場規模推計」として、世界と日本における2030年時点での「空飛ぶクルマ」の機体・サービスにかかる市場推計結果が記載されています。
また、こちらの資料は、デジタル庁が運営するデータカタログサイト( https://www.data.go.jp/ )で、PDFファイルをダウンロードすることもできます。( https://www.meti.go.jp/meti_lib/report/H29FY/000641.pdf )
インターネット情報1
PwC Japan. 「“空飛ぶクルマ”の産業形成に向けて―地域での産業形成の核となる『インテグレーター』への期待―」2020.12
https://www.pwc.com/jp/ja/knowledge/thoughtleadership/2020/assets/pdf/flying-car.pdf
「1. 国内市場規模の推計」(pp.5-8)に、機体(物資輸送・旅客輸送)・サービス(物資輸送・旅客輸送)それぞれの、2030年、2040年の国内市場規模予測が掲載されています。
インターネット情報2
Porsche Consulting. “The Future of Vertical Mobility Sizing the market for passenger, inspection, and goods services until 2035”. 2018.
https://www.porsche-consulting.com/fileadmin/docs/04_Medien/Publikationen/TT1371_The_Future_of_Vertical_Mobility/The_Future_of_Vertical_Mobility_A_Porsche_Consulting_study__C_2018.pdf
海外の調査会社による、eVTOLに関する調査レポートです。“4 Sizing Up the Market until 2035”(pp.19-28)で、2035年までの旅客輸送用・物資輸送用・調査用eVTOL、また周辺サービスの世界市場予測について言及しています。
国立国会図書館提供調べ方ページ「リサーチ・ナビ」でも、空飛ぶクルマ・ドローンに関する資料を紹介していますので、あわせてご覧ください。
・その他の製造業について調べるには(統計・名鑑・インターネット情報源等)( https://rnavi.ndl.go.jp/jp/guides/post_801.html )
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 航空工学.宇宙工学 (538 10版)
- 参考資料
- キーワード
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- 空飛ぶクルマ
- eVTOL
- UAM
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 経済社会
- 調査種別
- 内容種別
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000318649