レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2007/9/17
- 登録日時
- 2008/03/19 02:12
- 更新日時
- 2021/02/25 09:48
- 管理番号
- 中央-2007-82
- 質問
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隅田川に架かっている清洲橋のモデルになったという、ケルンの吊り橋(ライン川に架橋)はどのような橋か。図、写真が見たい。
- 回答
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1 清洲橋について
資料1:「清洲橋」の項目あり。昭和3年3月竣工。「当時世界の美橋として知られたライン川のケルンの吊り橋をモデルとして(後略)」(p.61)との記述あり。
資料2:「ライン河に架るケルンの吊橋をモデルにしたが、ケルンの吊橋は第2次大戦で破壊され、現在は鋼箱桁橋となっている」とあり。
資料3:「吊橋ノ種類ニツイテ」(p.4)の中で、ケルン橋に範を取って設計を加えた、とあり。
資料1~3のいずれにも写真、図は載っていない。
2 ケルンの吊り橋の図、写真
資料4:Ⅴ「吊橋」に「清洲橋」(p.82)、「ケルン・ヘンゲブリュッケ」(p.83)の写真が掲載されている。p.77~簡単な解説があり、「ケルン市ヘンゲブリュッケ」の説明として、「清洲橋と之れと両者の対照は興味深いものである。」(p.78)とあり。モデルの橋という記述はないが、この橋と思われる。これを利用者に提供。
資料5:第2章「橋梁」-「隅田川橋梁形式」-「清洲橋」の中で、「此構造は、独逸ケルンのライン川吊橋に同じである」との記述があるが、具体的な橋名はない。
3 清洲橋の設計について
資料6:第5章「隅田川六大橋の設計思想とその近代性」-2(2)「各橋の設計」-「永大橋と清洲橋」に、復興局の清洲橋設計過程について詳細に論じられている。その中で、ケルンの吊橋の設計コンペで、コンペでは落選したが、上位に残った2案が永代橋と清洲橋のペアのデザインのヒントになっている、と記されている(p.458-460)。P.459にケルンで採用された案と、他上位2案の写真、図が掲載されている。
資料7は設計図のみ。ケルンの吊橋については記載なし。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 橋梁工学 (515 9版)
- 参考資料
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- 【資料1】 東京の橋 : 生きている江戸の歴史 / 石川悌二∥著 / 新人物往来社 , 1977 <T/0・200/81/ >
- 【資料2】 隅田川の橋 : 写真で見る歴史 / [墨田区立緑図書館∥編] / 墨田区立緑図書館 , 1993.3 ( 墨田区立図書館叢書 8 ) <T/0・515/3004/ >
- 【資料3】 清洲橋設計計算書 : 未定稿 / [復興局土木部橋梁課∥編] / 復興局土木部橋梁課 , 1927.7 <T/0・515/5001/ >
- 【資料4】 世界橋梁写真設計図説 / 正興館書店 , 1931 <5150/7/31>
- 【資料5】 帝都復興事業誌 土木篇 上巻 / 復興事務局∥編 / 復興事務局 , 1931 <T/0・369/233/5-1>
- 【資料6】 近代日本の橋梁デザイン思想 : 三人のエンジニアの生涯と仕事 / 中井祐∥著 / 東京大学出版会 , 2005.7 <515.1/5012/2005>
- 【資料7】 清洲橋設計図集 / [復興局∥編] / 復興局土木部橋梁課 , 1928.11 <DT/0・515/3009>
- キーワード
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000042623