レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2022/2/27
- 登録日時
- 2022/11/22 00:30
- 更新日時
- 2024/03/30 00:42
- 管理番号
- M21120916515112
- 質問
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プロ野球選手が試合中にガムを噛む光景をよく見かけるが、ガムを噛むとどんな良い効果があるのかを知りたい。
- 回答
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①『噛むチカラで脳を守る』によると、ガムチューイングの実験からガムをしっかり意識して噛むことによって脳、特に前頭前野が活性化し、高齢者においては海馬の記憶力アップに効果がある結果が得られたことが記述されている。
②『噛むチカラで肥満を防ぐ』では、朝食・昼食・夕食をとる直前に10分間のガムチューイングを9週間行う実験によりダイエット効果を検証している。ガムチューイングにより内臓脂肪・皮下脂肪が減少し動脈硬化の予防効果があるとの実験結果が示されている。また、セロトニンやヒスタミンなどの分泌増加により、脳の満腹中枢を刺激して食欲を抑制するためよく噛むことが肥満防止につながるとある。
③『噛むチカラでストレスに勝つ』では、ガムチューイングにストレス抑制効果があることが実験結果により示されている。サッカーや野球などプロスポーツの選手が試合というストレスに対して心身のバランスをとり、最良の状態で試合にのぞむことをあげている。
①~③と同様に④『噛めば脳が若返る』でも、ガムチューイングのストレス緩和、脳の活性化、ダイエット効果が言及されている。
⑤『認知症を「噛む力」で治す』では、ガムチューイングの効果としてヒスタミンの増加、糖尿病予防、集中力上昇、免疫力上昇があげられている。
⑥『かむかむウオーキング』の第4章「スポーツでは噛み合わせとあごの位置の安定が重要」では、多くのスポーツ競技とガム咀嚼の関係を取り上げている。また、競技中にガムを噛むことの賛否についても触れている。
⑦『誰も気づかなかった噛む効用』では「咀嚼による脳の活性化」として、東京医科歯科大学名誉教授・窪田金次郎と(株)ロッテの共同研究であるPETによる実験により脳血流への咀嚼の効果がカラー写真と共に解説されている。これにより、脳が活性化していることが確認されている。
⑧『咀嚼健康法』では「プロ野球選手はなぜガムを咬むのか?」という項でガムを噛む効果が記述されている。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 基礎医学 (491 9版)
- 参考資料
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①小野塚實『?むチカラで脳を守る』 健康と良い友だち社,2009,127p. 参照はp.59-78.
②小野塚實『?むチカラで肥満を防ぐ』 健康と良い友だち社, 2010, 127p. 参照はp.9-36,108-113.
③小野塚實『?むチカラでストレスに勝つ』 健康と良い友だち社,2011,127p. 参照はp.53-122.
④小野塚實『?めば脳が若返る』 PHP研究所,2011,188p. 参照はp.7-8,122-133.
⑤小野塚實『認知症を「?む力」で治す』 SBクリエイティブ,2014,175p. 参照はp.142-170.
⑥石上惠一『かむかむウオーキング』 幻冬舎,2014,205p. 参照はp.104-152.
⑦日本咀嚼学会『誰も気づかなかった?む効用』 日本教文社,1997,261p. 参照はp.162-166.
⑧上田実『咀嚼健康法』 中央公論社,1998,172p. 参照はp.101-106.
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①小野塚實『?むチカラで脳を守る』 健康と良い友だち社,2009,127p. 参照はp.59-78.
- キーワード
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- M2021120916520015112
- 調査種別
- 内容種別
- 質問者区分
- 全年齢
- 登録番号
- 1000324424