レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2022年04月12日
- 登録日時
- 2022/10/19 10:23
- 更新日時
- 2022/11/21 14:41
- 管理番号
- 与野-1-00062
- 質問
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解決
低学年の子どもがフナを釣った。フナの形からヘラブナではない。オスとメスの見分け方を知りたい。
- 回答
-
以下の資料を提供した。
『メダカ・フナ・ドジョウ(田んぼの生きものたち)』市川憲平/文・写真 津田英治/写真 農山漁村文化協会 2012
p21 「フナのオス、メスの見分け方はむずかしい」
・外見から見分けるのは難しいが、
産卵前のメスの腹部は膨らんでいるので見分けることができる。
・オスは産卵期になると、えらやひれ等の表面に白い小さないぼ状の
「追い星」がいくつかできる。(写真あり)
p22 「ギンブナはみんなメス?」
・全国に生息するフナ類のなかでもっとも一般的なギンブナは、実はほとんどがメスで、
オスは極めて少なく、関東地方ではほとんど見ることができない。
p51 「資料編2 まだまだわからないフナのふしぎ」「関東のギンブナにはオスがいない?」
『なぜ?の図鑑 魚』本村浩之/監修 学研プラス 2016
p15 「ギンブナはメスしかいない」
『水辺の生きもの 写真で見る飼い方ガイド 川と池』月刊アクアライフ/編 エムピージェー 2004
p60下段 「多くの魚では、産卵期のオスのえらぶた付近に追い星ができる。フナなど。」
回答とは別に、低学年の子ども向けに次の本もおすすめした。
『かわ』鈴木のりたけ/著 幻冬舎 2010
自分も川の中にもぐっているように楽しめる絵本。
沼、田んぼ、下流の各ページにギンブナとゲンゴロウブナがいる。
『魚 増補改訂(ニューワイド学研の図鑑)』学研 2006 p31
自分のフナがどの種類なのかがわかりやすい。
『いきもののしいく』小宮輝之/監修 岡島秀治/監修 フレーベル館 2013 p61
フナの飼い方
また、回答の連絡時に、質問者からさらに「メスしかいなくてどうやって繁殖するんでしょうか?」と聞かれたため、次の資料を提供した。
『親子で楽しむ魚釣り入門 家族で楽しむための魚釣り完全マニュアル』地球丸出版 2005
p32下段 「フナのなかまは大きく分けてマブナとヘラブナに大別される」
(※マブナ=ギンブナ・キンブナ)「ギンブナはオスの個体が極端に少ないのが特徴で、
関東地方には皆無とされる」ではどうやって受精するのかというと
「フナ以外の精子(ウグイ・ドジョウ・コイ)で良いとの記載あり。
『魚の飼い方全書 採集から繁殖まで』東陽出版 2000
p103下段 第4図「フナの繁殖のさせ方」
ギンブナにはメスしかおらず、生殖の際は別種のフナや金魚の精子が必要との記載あり。
- 回答プロセス
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×『コイ・フナの絵本』たかみざわけさお/へん きくちひでお/え 農山漁村文化協会 2010
×『さかなのじかん』なかのひろみ/ぶん まつざわせいじ/ぶん ともながたろ/え アリス館 2005
オスメスで色や模様が違うページはあるが、フナの記載なし。
×『魚の謎解き事典』佐藤魚水/著 新人物往来社 1997
p41「多くの魚はオスメス別個でありながら、外見的に判断する困難さがある。
産卵期が近付くと体色に変化が現れる魚類がある。その多くはオス魚で、
オス特有の美しい色彩(婚姻色)が出るもので、コイ科(※)の小型魚類に顕著に出現する。
(※『いきもののしいく』小宮輝之/監修 岡島秀治/監修 フレーベル館 2013
p61下段「フナ、コイ、ウグイはすべてコイ科の魚」)
×『あぁ、そうなんだ!魚講座 通になれる100の質問』亀井まさのり/著 恒星社厚生閣 2010
p37「魚のオス・メスはどうやって見分ける?」
「特別の場合(※)を除いて外見だけで見分けるのは難しい。
(※「特別の場合の例」にフナの名前は無し。)
×『魚の飼い方全書 採集から繁殖まで』東陽出版 2000
p101下段「コイのオスメス判別法」※フナはコイ科の魚ではあるが、フナの判別法ではない
×『フナ釣りタナゴ釣り入門 決定版』葛島一美/著 つり人社 2012
×『里川のフナ釣り』葛島一美/著 つり人社 2008
- 事前調査事項
- NDC
-
- 脊椎動物 (487 10版)
- 参考資料
- キーワード
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- フナ
- オス
- メス
- 見分け方
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 質問者区分
- 小中学生
- 登録番号
- 1000322761