レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2022/07/06
- 登録日時
- 2022/08/28 00:30
- 更新日時
- 2022/08/28 00:30
- 提供館
- 宮城県図書館 (2110032)
- 管理番号
- MYG-REF-220064
- 質問
-
解決
双子葉植物で寄生植物であるストライガについて,その植物の特性とその被害,防除などについて記載のある資料を探しています。
- 回答
-
下記の資料を紹介します。
※【 】内は当館請求記号です。
資料1 「『魔女の雑草』退治せよ : 作物に寄生 被害のアフリカで自滅作戦」『朝日新聞』(縮刷版)朝日新聞社. 2020年3月23日, 朝刊, 23面【PN071/ア】
ストライガについての解説記事です。
資料2 『生命誌, [2019]vol.96?99 : 年刊号』JT生命誌研究館表現を通して生きものを考えるセクター, 2019【460.4/2019.Y】
pp.100-102 白須賢「寄生植物と宿主の根深い関わり」
寄生植物に関する解説記事が掲載されています。「ストライガは,細胞壁の構成物質であるリグニンによって宿主を認識する」と記述があります。
資料3 根の事典編集委員会編『根の事典』朝倉書店, 1998【471.1/1998.Y/R】
pp.365-370 「9.5 根における物質の生産や蓄積」の項
根の持つ機能を説明しています。ストライガの発芽について言及されている箇所があり,「寄生植物ストライガの発芽は,宿主植物の他感作用により誘導される。(中略)ストライガの種子は宿主の根から分泌される物質により発芽を誘導され,発芽した幼植物は宿主の根に侵入,寄生し,水分,無機成分,炭水化物などを宿主に依存して半従属栄養的に生長する。発芽誘導物質としてソルガムからソルゴラクトンが単離されており,最近,その構造が確定した。」と記述があります。
資料4 『日本植物病理学会報』84巻4号, 2018
pp.267-274吉田 聡子, 白須 賢「寄生植物の宿主認識と感染機構」
https://doi.org/10.3186/jjphytopath.84.267 (最終アクセス日:2022/06/04)
当館所蔵資料ではありませんが,オープンアクセスとなっている論文で,インターネット経由で読むことができます。この論文には,ストライガが属するハマウツボ科寄生植物を中心に,その寄生機構について概説されており,「寄生植物の宿主認識やその寄生のメカニズムは未解明の部分が多く,被害を防ぐ根本的な方法はまだ確立されていない」と記述があります。
なお,当館のOPACで件名「寄生植物」で検索した結果のうち一般図書5件(検索日:2022/06/04)について現物資料の確認をしましたが,ストライガについての記述は見当たりませんでした。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
-
- 一般植物学 (471 9版)
- 参考資料
- キーワード
-
- 根寄生植物
- 雑草 -- 駆除・防除
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- その他
- 質問者区分
- 図書館
- 登録番号
- 1000320358