レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2022/01/20
- 登録日時
- 2022/02/25 00:31
- 更新日時
- 2024/03/30 00:42
- 管理番号
- M22012012415147
- 質問
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讃岐うどんを打つ時の塩加減は「土三寒六常五杯」と聞いたが、その割合ではうまくいかない。なぜか。
- 回答
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①『さぬきうどんの小麦粉の話』第7章「旨いうどん作りのポイント」の「土三寒六常五杯の謎」という項では、昔と現在とでは塩の純度が違っていることが指摘され、当時の食塩純度を概算し、土三寒六の割合と照らし合わせている。
②『わが家はうどん主義!』PART3「わが家うどんを極めよう②こだわりコース」の「おいしいうどんづくりには欠かせない「塩」の働き」に、「「夏は多く、冬は少なく」が塩梅の鉄則」という項があり、「土三寒六常五」という言葉について触れているが、「現在の食卓塩は、塩分の純度が昔とは違ってかなり高いので、先の口伝えのとおりにすると多くなりがち。」と書かれている。
③『旨い!手打ちうどんに挑戦』の「うどん塩を用意しておく」の項に、「四国の「口伝」で、「土三、寒六、常五杯」というのが一番格好よい口伝ですが、これも、「昔の塩」でないとできません。現在では、(中略)「カサ」(見かけの比重)が全部ちがうので、容積で何倍に伸ばすといっても、水の方は正確としても、塩は重量比でも同じではありません。」と記載されている。
④『日本めん食文化の一三〇〇年』第一部「コムギを原料としためん類」第八章「切麦から進化した国民食、うどん」三「ひやむぎとうどんの違い」には、「小麦粉を練る塩水は今も讃岐に伝わる「土三寒六常五杯」の言葉にほぼ近い。(中略)ただし、現在の精製度の高い、粒子の細かい塩では塩一升を水三升で溶いても塩は完全に溶けない。昔の塩は塩の純度が悪く、しかも不純物が多く含まれていたから溶けたのだという。」と書かれている。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 衣食住の習俗 (383 9版)
- 参考資料
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①木下敬三『さぬきうどんの小麦粉の話』 旭屋出版,2005,225p. 参照はp.152-153.
②加藤有次『わが家はうどん主義!』 リヨン社,2003,191p. 参照はp.75.
③藤村和夫『旨い!手打ちうどんに挑戦』 ハート出版,2000,109p. 参照はp.39.
④奥村彪生『日本めん食文化の一三〇〇年』増補版 農山漁村文化協会,2014,565p. 参照はp.254.
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①木下敬三『さぬきうどんの小麦粉の話』 旭屋出版,2005,225p. 参照はp.152-153.
- キーワード
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- うどん
- ?類-歴史
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- M2022012012492415147
- 調査種別
- 内容種別
- 質問者区分
- 全年齢, 高校生, 中学生, 小学生(高学年), 小学生(低学年以下)
- 登録番号
- 1000312561