①には、「ノーベル賞をだれに授賞するかは、各選考機関がそれぞれのなかに設置した選考委員会で決めます。選考機関は、物理学、化学、経済学の各賞はスウェーデンで最高の権威をもつ学術機関「スウェーデン王立科学アカデミー」、生理学・医学賞はスウェーデンの医科大学「カロリンスカ研究所」、文学賞は学者・作家ら18人からなる学術機関「スウェーデン・アカデミー」です。平和賞だけはノルウェー国会が任命した5人で構成するノーベル委員会となっています。」との記載がある。また、「選考委員会は、まず、世界の大学教授や専門家、過去のノーベル賞受賞者に推薦依頼状を発送し、受賞にふさわしい候補者を推薦してもらいます。委員会は「候補者の発明や発見が本当にいちばん先なのか」「同じような成果をあげた研究者がほかにいないか」「受賞に値する価値があるか」などを徹底的に調べます。最終的には、専門家350人が参加するスウェーデン王立科学アカデミーが協議して受賞者を決めます。」との記載がある。
②には、受賞の条件と選考方法について、「決まりは「生きていること」と「3にんまで」」とあり、「じつは、受賞者選びの過程は、いっさいヒミツにされている。候補者をすいせんできる人も、候補にあがった人の名前も、まったく公表されていないのだ。これは、公正できびしい審査をするための重要なルールになっている。」との記載がある。また、選考のながれについて、「1.候補者を推薦する権利をもつ人が、全世界から各ノーベル委員会にすいせん状を送る。2.各委員会が、1次審査を行い、候補者を数十人くらいにまでしぼりこむ。3.正確な判断をするために、各分野の専門家に話を聞きながら、くわしい調査をはじめる。4.各委員会は、調査の結果をもとに、話し合いで、十数人にまで候補者をしぼる。5.各賞の候補者を数人にしぼりこんだのち、最後は多数決で受賞者を決める。6.毎年10月、全世界に発表される。受賞者には、直接電話をかけて伝えられる。」との記載がある。
③には、ノーベル賞の選考について「4つの機関がある」とあり、「物理学賞および化学賞を選ぶのは「スウェーデン王立科学アカデミー」です。生理学・医学賞を選ぶのは「カロリンスカ研究所」。文学賞を選ぶのは「スウェーデン・アカデミー」。平和賞を選ぶのは「ノルウェー国会」です。なお、あとから新設された経済学賞は、スウェーデン王立科学アカデミーが選考を担当しています。それぞれの機関には、ノーベル賞の選考を担当する「ノーベル委員会」が置かれ、毎年、公正に受賞者を選んでいます。」との記載がある。また、「選考のスケジュール」について、「前年9月推薦状を送る」「1月31日推薦状のしめ切り」「3月~8月選考開始」「9月~10月上旬多数決投票」「10月中旬受賞者発表」「12月授賞式」との記載もある。
④には、「賞の選考には、ノーベル財団は直接かかわっていません。」とあり、「では、実際の賞の選考はだれによって行われるのかといえば、賞ごとに設置された「ノーベル委員会」によってです。物理学賞、化学賞、経済学賞については、「スウェーデン王立科学アカデミー」の中にノーベル委員会が置かれています。おなじように、生理学・医学賞はスウェーデンの「カロリンスカ研究所」、文学賞は「スウェーデン・アカデミー」に、それぞれノーベル委員会が置かれており、その委員会が各賞の受賞者を決定します。平和賞はノルウェー・ノーベル委員会が決定します。」との記載がある。また、選考までの手順について、「各賞のノーベル委員会は、毎年9月に、推薦状を持つすべての人に「推薦依頼状」を発送します。そして、翌年の1月31日まで、各国から推薦状がとどくのを待ちます。推薦状の結果を見て、委員会は2月から本格的な審査をはじめます。この審査の過程は極秘とされているので、くわしくはわかりません。最初に候補者をしぼる一次審査が行われ、その後はしぼりこまれた候補者についての、徹底的な調査が行われるようです。」「そして、毎年10月に受賞者が発表されます。」との記載がある。
⑤には、「ノーベル賞には6つの部門があり、各賞の選考委員が候補者を審査していきます。」とあり、「1.候補者を推薦する権利をもつ人びとが、各部門の委員会に推薦状を送る。2.委員会ごとに、候補者を数十人までしぼる。残った候補者について調査を行う。調査結果をもとに話し合い、十数人までしぼりこむ。3.さらに候補者を数人までしぼりこみ、最後は多数決で受賞者を決める。受賞者には、直接電話で受賞したことを伝える。」との記載がある。