レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 20110708
- 登録日時
- 2020/04/23 00:30
- 更新日時
- 2021/02/25 13:59
- 管理番号
- 中央-2012-06
- 質問
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解決
明治・大正時代の日本から外国へ行った留学生の数が知りたい。
- 回答
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官費留学生は明治3年外務省が規則を定めたが、明治4年からは文部省の所管になっている。それ以前に各藩から派遣されている留学生や私費留学生もいる。官費留学生を中心に収録範囲の長いものから紹介する。
資料1
p.311
教育統計の第44表「文部省在外研究員(留学生)数」があり、明治6年から昭和46年まで当該年度の派遣人員の数字がまとまっている。文部科学省のホームページにも搭載されており、トップページから「白書・統計・出版物」>「白書」をクリックし、「その他」の中の「学制百年史資料編」で見ることができる。
https://www.mext.go.jp/b_menu/hakusho/hakusho.htm(最終検索日:2020年4月23日)
資料2
p.225-402 「文部省留学生一覧表」1875(明治8)-1940(昭和15)
本文ではこれをもとに留学先別、分野別等の分析がある。
資料3
付録「明治全期文部省留学生人文自然分野別員数」「国別派遣数」「人文科学系学科別員数」「自然科学系学科別員数」4種の明治8年-45年の表がある。
本文中には文部省の統計にない明治初年の表があるが調査内容が年度によって異なる。
p.251 明治3年の留学生数の表 留学先別 出身藩別
p.253 明治4年の留学生数の表 官費、県費、私費別
p.266 明治5年3月現在の留学生数 官費、自費別 身分別 行き先別
p.268 明治6年の留学生数官庁別
資料4
資料3,4は上下巻に分かれているが、本文は年度ごとの記述。資料3と同様、記述中に各種の表がある。私費留学生についても記述がある。
資料5
明治初年から10年代の半ばまでを対象にしている。
p.151 「第14表 留学出発の年毎内訳」(明治元年-7年)
p.154 「第15表 留学者の年次,国別統計」(明治元年-7年)
p.205 「第19表 官費 海外留学者数」(明治11-15年)
「第20表 文部省の派遣者数」(明治8-30年)
19表は「課省及開拓使の派遣数」とあり、内訳は陸軍省、海軍省、文部省、司法省、開拓使別となっている。
19表の出典が『統計年鑑』第1回,3回となっている。『統計年鑑』は『明治前期産業発達史資料』に収録されている。
資料6
p.11
「文部省外国留学生会計年度別人員表」明治8年から明治38年の数字がある。当該年度派遣の数に加えて、年度末現員、満期帰朝人員、半途帰朝人員、留学中死亡人員も一表になっている。
資料7
『文部時報』1962年10月号 文部省 帝国地方行政学会
「教育文化の国際交流」佐藤薫著
p.228に「文部省在外研究員年度別派遣状況」(文部省大学学術局庶務課調)があり、明治8年から昭和15年の人数が掲載されている。表外に「(注)明治8年以前については正確な数字は不詳。」とある。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 教育史.事情 (372 9版)
- 大学.高等.専門教育.学術行政 (377)
- 参考資料
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- 【資料1】学制百年史 資料編 / 文部省/編 / 帝国地方行政学会 , 1972 <3732/3/2>
- 【資料2】近代日本海外留学の目的変容 : 文部省留学生の派遣実態について / 辻直人/著 / 東信堂 , 2010.11<377.6/5131/2010>
- 【資料3】近代日本海外留学生史 上 / 渡辺実/著 / 講談社 , 1977<3776/28/1>
- 【資料4】近代日本海外留学生史 下 / 渡辺実/著 / 講談社 , 1978.4 <3776/28/2>
- 【資料5】近代日本の海外留学史 / 石附実/著 / ミネルヴァ書房 , 1972 <3776/3/72>
- 【資料6】日本の留学生 : 和魂洋才の若ものたち / 大村 喜吉/著 / 早川書房 , 1967 <3776/O667/N>
- キーワード
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000280938