レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2015/03/15
- 登録日時
- 2016/03/28 00:30
- 更新日時
- 2024/03/30 00:38
- 管理番号
- M16031616277490
- 質問
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修学旅行の始まりはどのようなものであったのか。
- 回答
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①のp62「修学旅行1」によると、1886年(明治19年)、高等師範学校に集団訓練の一環として、兵式体操(教練)が本格的導入された際に、同校教頭の高嶺秀夫が軍隊と全く同一では学校としての持ち味を生かすことができないことや、「行軍」を実施するにあたっても、生物・鉱物標本の採集、地形の学習、史跡の探訪など「学術研究」の機能を合わせはたすべきだと提案し、これに「修学旅行」の名称を与えたと書かれている。
②においても①とほぼ同様の内容が紹介されている。
③のp37-41においてさらに詳しい修学旅行の起源についての記述があり、それは明治19年2月に実施された東京高等師範学校の“長途遠足”であると書かれている。この長途遠足は従来の“行軍遠足”に学術上の研究が加味された形態である。東京師範学校の“長途遠足”は11泊12日の長期間、千葉県銚子港方面で実施された。全工程260キロメートル余という長い距離で、“長途遠足”は兵式操練を含むさまざまな学科を、実際の観察を通して学ぶことを目的としていた。参加人員は総勢121名、その内訳は生徒99名、兵式教員5名、学術教員5名、生徒取締、会計、医師、ラッパ手、小使、車夫などとなっている。長途遠足は、すべて兵式の行軍方式で実施され、行軍の合間に、(ⅰ)博物の観察・実験(ⅱ)小学校見学(ⅲ)名所旧蹟の見学(ⅳ)体操演習(発火演習)が行われた。途中、習志野練兵場において二日間の野外演習も行われた。この長途遠足が“修学旅行”と名を変えて全国の師範学校へ普及していったと書かれている。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 学校経営.管理.学校保健 (374 9版)
- 参考資料
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①佐藤 秀夫『学校ことはじめ事典』 小学館,1987,191p. 参照はp.62.
②日向野 一生『学校ものかたり もの・ことの謂れを語る』 第一公報社,2011,126p. 参照はp.113.
③今野 敏彦『「昭和」の学校行事』 日本図書センター,1989,245p. 参照はp.37-41.
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①佐藤 秀夫『学校ことはじめ事典』 小学館,1987,191p. 参照はp.62.
- キーワード
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- 教育
- 修学旅行
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- M2016031616215777490
- 調査種別
- 内容種別
- 質問者区分
- 全年齢
- 登録番号
- 1000189968