レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2019/12/11
- 登録日時
- 2020/03/25 00:30
- 更新日時
- 2024/03/30 00:40
- 管理番号
- M19121116008383
- 質問
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江戸時代の寺子屋の数が知りたい。
- 回答
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①『日本庶民教育史』には、江戸時代の一覧表があり、閑谷学校を皮切りに61校について、郷学名、設立年代、設立地、設立者、維持方法、設立の目的、教科目等の記載がある。
②『寺子屋と庶民教育の実証的研究』には、「日本教育史資料」による寺子屋数が年代(文明~明治)と地方に分けて一覧表になっている。合計数から明治時代の数を除くと江戸時代の寺子屋数は10,287校となっている。
③『藩校と寺子屋』によると、「統計に見た寺子屋開業の動向」として「日本教育史資料」を元に寺子屋開業の動向について書かれており、該当資料にある調査報告について見ると、埼玉・茨城・岩手・奈良・愛媛・沖縄など、多くの地域が調査漏れになっているとある。このような状況を前提としながら、寺子屋数を調べた年代別の開業数が掲載されており、文明から慶応まで10,296校となっている。
④『江戸の寺子屋入門』には、寺子屋は19世紀に入る頃から急激に増加しており、安政から慶応にかけての14年間には、年間平均300を超える寺子屋が開業していたとある。また、「日本教育史資料」の調査による全国の寺子屋数は15,560校であると記載されている。
⑤『図説江戸・幕末の教育力』には、国別(現在の地域別)の寺子屋数が、300以上、100以上、50以上、50未満、未調整、とカテゴリ別に色を変えて、日本地図上に示されている。
⑥『日本教育史資料3』は、②、③、④での参考資料であるが、この中の巻9「郷学」の「諸藩の部」には、摂津国、伊賀国等から琉球国までの全34国109校について説明がある。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 教育史.事情 (372 9版)
- 参考資料
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①石川謙『日本庶民教育史』 刀江書院,1929,10,4,458,23p. 参照はp.216-223.
②利根啓三郎『寺子屋と庶民教育の実証的研究』 雄山閣,1981,399,6p. 参照はp.20.
③石川松太郎『藩校と寺子屋』 教育社,1978,246p. 参照はp.145-148.
④佐藤健一『江戸の寺子屋入門』 研成社,1996,154p. 参照はp.14-15.
⑤『図説江戸・幕末の教育力』 洋泉社,2013,111p. 参照はp.81-83.
⑥『日本教育史資料3』京都 臨川書店,1970,558p. 参照はp.313-558.
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①石川謙『日本庶民教育史』 刀江書院,1929,10,4,458,23p. 参照はp.216-223.
- キーワード
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- 寺子屋
- 江戸時代
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- M2019121116073508383
- 調査種別
- 内容種別
- 質問者区分
- 全年齢
- 登録番号
- 1000276571