レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2013/10/26
- 登録日時
- 2014/06/21 00:30
- 更新日時
- 2024/03/30 00:36
- 管理番号
- M13110417366125
- 質問
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済世顧問制度について書かれている資料はないか。
- 回答
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資料①『岡山県大百科事典』の「岡山県済世顧問制度」の項には、「現在の民生委員の前身で、全国にさきがけて岡山県に創設された制度。1916年(大正5)岡山県知事笠井信一は天皇から県下の貧民の状態のご下問を受けたのを契機に、その救済策を研究した。当時、御津郡馬屋上村(現岡山市)で村づくりに成果をあげていた藤井静一の意見を聞くなどして、翌年わが国で初めての済世顧問制度を創設し、貧困者の指導に当たらせた。」とある。
資料②『岡山県政史』、資料③『岡山県済世顧問制度の沿革』には資料①と同内容ことが書かれているほか、防貧策樹立に対する笠井知事の決意表明、防貧制度の大網、済世顧問設置規程、済世委員設置規程等の記載がある。
資料④『岡山県済世制度二十年史』には上記のような内容をはじめ、済世制度の総説、運営、余光と、より詳しく書かれており、p.494~563には岡山県済世顧問制度年譜が収録されている。また、巻頭ページには、県下に配布した済世制度リーフレットや、徽章、済世事業大会、済世顧問、済世委員嘱託式の写真が載っている。済世制度リーフレットの内容についてはp.77~80に記載されている。
資料⑤『済世顧問制度之精神』は、岡山県済世顧問制度創設にあたり、当時の岡山県知事、笠井信一が71項にわたってまとめた随筆随想。資料⑥『笠井信一集』、資料⑦『戦前期社会事業基本文献集 24』、資料⑧『済世顧問制度論集』にも、収録されている。
特に、資料⑥は巻頭に笠井信一銅像・書跡の写真や、自筆原稿の一部があり、p.359?364には笠井明府略年譜が収録されている。
その他、資料⑨『済世顧問制度詳解』、資料⑩『済世顧問制度と笠井信一』等の資料もある。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 社会福祉 (369 9版)
- 参考資料
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資料① 岡山県大百科事典編集委員会『岡山県大百科事典 上 あ?そ』岡山 山陽新聞社,1980,1493p. 参照はp.405.
資料② 岡山県、岡山県史編纂委員会『岡山県政史 明治・大正編・昭和前期編』岡山 岡山県,1967.11,760p. 参照はp.13,p.315-317.
資料③ 岡山県社会課 『岡山県済世顧問制度の沿革』岡山 岡山県社会課,1939,52p.
資料④ 岡山県社会事業協会『岡山県済世制度二十年史』岡山 岡山県,1936,578p.
資料⑤ 笠井信一『済世顧問制度之精神 第4版』岡山 岡山県社会事業協会,1940,5,172p図.
資料⑥ 笠井信一『笠井信一集』 全国民生委員児童委員協議会 ,1988,386p.
資料⑦ 笠井信一『戦前期社会事業基本文献集 24 済世顧問制度之精神』 日本図書センター ,1995.10,164,9p.
資料⑧ 守屋茂『済世顧問制度論集』岡山 慈圭会,1994.3,186p.
資料⑨ 岡山県学務部社会課『済世顧問制度詳解』岡山 岡山県学務部社会課,1930.3,52p.
資料⑩ 小野修三『済世顧問制度と笠井信一』 〔小野修三〕,〔1990〕,39p.
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資料① 岡山県大百科事典編集委員会『岡山県大百科事典 上 あ?そ』岡山 山陽新聞社,1980,1493p. 参照はp.405.
- キーワード
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- 済世顧問制度
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- M2013110417375366125
- 調査種別
- 内容種別
- 質問者区分
- 全年齢
- 登録番号
- 1000154781