日本の家族制度や女性史に関する資料を中心にお調べしました。
以下、関連記述を確認できた資料をご紹介します。
・『日本の家族 身の上相談に見る夫婦、百年の変遷』(有地亨/著,植木とみ子/著 海鳥社 2008)
p.196-202「嫁としゅうとめ」の項があり、大正初期から昭和初期頃の記述があります。
また、著者の有地亨は家族法や家族制度に関する著作を多数刊行しており、主なものがp.316-321「有地亨略歴・主要業績目録」に掲載されています。
・『家族の変遷・女性の変化』(佐藤宏子/著 日本評論社 2007)
p.147-165「第6章 三世代家族における嫁と姑の世代間関係 第7節 事例調査にみる嫁姑関係の変化」の項があり、嫁姑関係についての事例(昭和10年~昭和52年結婚まで)と考察が記述されています。
・『講座家族 家族の構造と機能 2』(青山道夫/編 弘文堂 1974)
p.296-311「五節 嫁姑関係」の項があり、第二次大戦以前から、昭和30年代頃の記述があります。
・『村落社会の変動と病理 過疎のむらの実態』(益田庄三/著 垣内出版 1979)
p.127-140「第7章 むらの家族―嫁姑関係を中心にして― 谷口勝保/著」の項があり、明治から戦後の家制度と嫁姑関係について記述があります。
・『宮田登日本を語る 11』(宮田登/著 吉川弘文館 2006)
p.97-110「六. 嫁と姑」の項があり、明治~昭和時代の記述があります。
・『嫁と姑』(宇佐川満/編 医歯薬出版 1959)
嫁姑問題について、姑や嫁の立場等様々な角度から書かれた資料です。
・『家族関係学』(米地実/責任編集,袖井孝子/責任編集 朝倉書店 1991)
p.121-123「4.2老親子関係 c.同居老人と家族の関係」の項があり、戦前から昭和50年頃にかけての嫁姑関係の変化について記述があります。
・『戦前・「家」の思想』(鹿野政直/著 創文社 1985)
p.74-99「一、解体される実態と強化される理念 4.扮装をはぎとるもの」の項、明治維新以来三十数年間の「家」についての考察の中に、嫁姑関係に関する記述を確認しました。
p.101-131「二、再編される実態と理念 1.「中流」幻想の析出と動揺」の項、日露戦争後の「家」制度とその理念についての考察の中に、嫁姑関係に関する記述を確認しました。
・『社会学講座 3.家族社会学』(森岡清美編 東京大学出版会 1983)
p.97-98「第4章 家族の内部過程 Ⅱ.勢力関係(増田光吉) 3.家族の勢力構造」の項があり、戦前と戦後の嫁姑関係についての記述があります。
以下は、お求めの年代ではありませんがご参考までお知らせします。
・『結婚の家族心理学』(日本家族心理学会/編集 金子書房 1988)
p.183-195「嫁-姑関係と家族力学 山村賢明/著」の項があります。
・『「家」と女性の歴史』(大竹秀男/著 弘文堂 1977)
p.179-181「「姑と嫁」の項があり、江戸時代の記述があります。
以下はお調べしましたが、お求めの記述を確認できませんでした。
・『日本女性の歴史 性・愛・家族』(総合女性史研究会/編 角川書店 1992)
・『日本女性生活史 第4巻』(女性史総合研究会/編 東京大学出版会 1990)
・『有賀喜左衞門著作集 1 第2版』(有賀喜左衞門/著,中野卓,柿崎京一,米地実/編 未来社 2000)
・『日本家族史論集 3 』(佐々木潤之介/〔ほか〕編 吉川弘文館 2002)
・『日本家族史論集 8』(佐々木潤之介/〔ほか〕編 吉川弘文館 2002)
・『日本家族史論集 11』(佐々木潤之介/〔ほか〕編 吉川弘文館 2003)
・『家族の変容とジェンダー 少子高齢化とグローバル化のなかで』(富田武,李静和/編 日本評論社 2006)
・『家族心理学と現代社会』(日本家族心理学会/編 金子書房 2008)
・『新編日本のフェミニズム 3』(天野正子/〔ほか〕編 岩波書店 2009)
・『新編日本のフェミニズム 10』(天野正子/〔ほか〕編 岩波書店 2009)
・『近現代女性史論 家族・戦争・平和』(永原和子/著 吉川弘文館 2012)
・『近世の家と女性』(吉田ゆり子/著 山川出版社 2016)
・『姫君たちの明治維新』(岩尾光代/著 文藝春秋 2018)
・『住の民俗事典』(森隆男〔ほか〕/編 柊風舎 2019)