レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2017/10/05
- 登録日時
- 2018/01/15 00:30
- 更新日時
- 2018/01/15 00:30
- 管理番号
- 6001028157
- 質問
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解決
西郷隆盛は太った女性を好んだらしい。それを題材にした「西郷と豚姫」という歌舞伎があると聞いた。その歌舞伎の脚本をみたい。
また、前記の西郷の好みの女性について記述されている資料も併せて紹介してほしい。
- 回答
-
調査結果は以下のとおりです。
1.歌舞伎「西郷と豚姫」について
・『名作歌舞伎全集 第25巻』(東京創元社 1971.9)
p.56-80に「西郷と豚姫」の脚本が収録されています。作者は、池田大伍です。利倉幸一の解説には「初演は大正6年5月、有楽座の無名会であり、その時は『西郷とお玉』の題名であったが、後に先代延若のお玉によって再演された時から現行の題名に改まった」と記されています。
・『現代日本戯曲選集 第2巻』(伊藤整/[ほか]編輯 白水社 1955.7)
p.375-396に「西郷と豚姫」が収録されています。また、p.440には、山本二郎による解説があり、上記と同様の内容と作者の池田大五に関する簡略な記述があります。
2.西郷の好みの女性に関する資料について
・『物語幕末を生きた女101人』(『歴史読本』編集部/編 新人物往来社 2010.4)
「幕末女性裏話」(東郷隆/著)が収録されています。その中に「西郷どんはデブ好み」と題する一文があり、『西郷とブタ姫』が歌舞伎で演じられたことが紹介されています。
また、西郷と井筒のお末や奈良屋のお虎に関する記述もあります(p.258-262)。
・『勤王芸者 日高有倫堂明治43年刊の複製 限定版』(小川煙村/著 マツノ書店 1996.2)
「西郷隆盛と豚姫」には、西郷の豚姫というて何時も肥満った大女を好いて酒席に興じられるとの記述があり、「南洲翁に肱鉄砲を食はす女」や「老いて楽する勤王芸者」にも記述があり、お虎やお末に関する記述があります(p.225-232)。
・『氷川清話』(勝海舟/[原著] 講談社 1974.3)
「西郷隆盛」という一文に西郷と豚姫に関する記述があります(p.52)。
・『五代友厚秘史』(五代友厚七十五周年追悼記念刊行会/編集 五代友厚七十五周年追悼記念刊行会 1964.1)
西郷と豚姫に関する記述がありますが、奈良屋の仲居の名前が「お辰」となっています(p.22-23)。
[事例作成日:2017年10月5日]
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 日本 (281 8版)
- 歌舞伎 (774 8版)
- 参考資料
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- 名作歌舞伎全集 第25巻 東京創元社 1971 (56-80)
- 現代日本戯曲選集 第2巻 伊藤/整∥[ほか]編輯 白水社 1955 (375-396,440)
- 物語幕末を生きた女101人 『歴史読本』編集部∥編 新人物往来社 2010.4 (258-262)
- 勤王芸者 日高有倫堂明治43年刊の複製 限定版 小川煙村著 マツノ書店 1996.2 (225-232)
- 氷川清話 勝/海舟∥[原著] 講談社 1974 (52)
- 五代友厚秘史 五代友厚七十五周年追悼記念刊行会∥編集 五代友厚七十五周年追悼記念刊行会 1964 (22-23)
- キーワード
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 書誌事項調査
- 内容種別
- 人物・団体
- 質問者区分
- 個人
- 登録番号
- 1000228316