レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 平成28年8月25日
- 登録日時
- 2017/03/29 00:30
- 更新日時
- 2018/09/15 09:40
- 管理番号
- 県立長野-16-166
- 質問
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解決
尾張徳川氏の家臣で、幕府の代官でもあった千村氏について知りたい。詳しい系図や娘の名前等も知りたい。
- 回答
-
以下の資料を紹介した。
1 千村氏系図
・『寛政重修諸家譜』第2巻 p.398-403
・『系図纂要』第9巻 p.403-406
・『長野県史』近世資料編 第4巻南信地方(3) 巻末p.65-67
いずれも娘の名前は書かれていない。『系図纂要』には、嫁ぎ先の記載あり。
2 千村氏に関するもの
<概要>
・『長野県歴史人物大事典』 p.463-464
<木曽地方における千村氏>
・『南木曽町誌』通史編 p.173-177
<伊那代官の千村氏預り地の検地、貢租>
・『伊那市史』歴史編 p.700-701,728-733,778-785
<千村文書>
・『岐阜県史』史料編 近世9 p.209-210
・『岐阜県史』史料編古代・中世2 p160-183
・『岐阜県史』史料編古代・中世補遺 p.215-217
<研究論文>
・鈴木重喜「山村甚兵衛・千村平右衛門両家と久々利九士」『尾張藩社会の総合研究』3 p.357-379
・鈴木重喜「天保二年千村仲泰の参府と信州伊那預所の巡村について」『尾張藩社会の総合研究』4 p.181-202
・鈴木重喜「千村平右衛門家の名古屋藩からの独立運動」『尾張藩社会の総合研究』5 p.219-242
千村氏は長野県内の伊那・飯田地方の代官職であったが、もともとの所領は岐阜県内にある。当県内で刊行されている千村氏についての文献は、『中津川市史』からの引用が多い。また、『金鯱叢書』31輯に「徳川林政史研究所所蔵千村平右衛門関係資料目録」が所収されているため、岐阜県図書館へ問い合わせをすることを勧めた。
- 回答プロセス
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1. 『長野県歴史人物大事典』で千村氏を引く。伊那、飯田に所領のある代官職は千村良重の系統とわかる。
2. 『寛政重修諸家譜』,『系図纂要』で千村氏を確認。娘の名は記載がないが、嫁ぎ先は記載されている。
3. 『長野県史 近世資料編 第4巻南信地方』を確認。3巻目に千村氏の系図(『寛政重修諸家譜』および岐阜県可児市の木曽義明氏所蔵による「千村系譜」から作成)あり。女性は記載なし。
4. 『南木曽町誌』,『伊那市史』を確認。
5. 『岐阜県史』に「千村文書」の翻刻されたものの所収を確認。
6. 当館所蔵資料から研究論文を探す。
7. 岐阜県図書館のweb-OPACから千村氏を検索。参考になりそうな資料をピックアップする。
- 事前調査事項
- NDC
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- 系譜.家史.皇室 (288 8版)
- 中部地方 (215 8版)
- 参考資料
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- 『寛政重修諸家譜』第2巻 続群書類従完成会 1964 (【288.2/タミ/2】)
- 『系図纂要』第9巻 宝月圭吾ほか監修 名著出版 1974 (【288.2/ケイ/9】)
- 『長野県史』近世資料編 第4巻南信地方(3) 長野県 1983 (【N209/11/4-3】)
- 『長野県歴史人物大事典』神津良子編 郷土出版社 1989 (【N283/13】)
- 『南木曽町誌』通史編 同編纂委員会編・刊 1982 (【N234/74/1】)
- 『伊那市史』歴史編 伊那市史編纂委員会 伊那市史刊行会 1984 (【N242/86/3】)
- 『岐阜県史』史料編 近世9 岐阜県 1973 (【215.3/ギフ/2-2-9】)
- 『岐阜県史』史料編古代・中世2 1972 ( 【215.3/ギフ/2-1-2】)
- 『岐阜県史』史料編古代・中世補遺 2009 (【215.3/ギフ/2-1補】)
- 『尾張藩社会の総合研究』3 岸野俊彦編 清文堂 2007 (【215.5/キト/3】)
- 『尾張藩社会の総合研究』4 岸野俊彦編 清文堂 2009 (【215.5/キト/4】)
- 『尾張藩社会の総合研究』5 岸野俊彦編 清文堂 2012 ( 【215.5/キト/5】)
- キーワード
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- 千村氏
- 伊那代官
- 系図
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介 所蔵機関調査
- 内容種別
- 郷土 人物
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000213335