以下の資料をご紹介します。当時の町人は職業ごとに集まって暮らしていたため、関連の町名からも地域史をお調べしました。
・『栃木県史 通史編5』(栃木県史編さん委員会/編 栃木県 1984)
「第八章 商品流通の発達と交通運輸」に「宇都宮の商業と商人」の項があり、以下の表があります。寛政年間に大工は33軒で20町に点在していたことが示されています。
p.217「8-1 宇都宮商家の主な業種」
p.218-219「寛政年間宇都宮商家の業種」
・『宇都宮郷土史 再編復刻版』(徳田浩淳/著 ヨークベニマル 1996)
※『宇都宮郷土史』(徳田浩淳/著 文化新報社 1959)、『宇都宮郷土史』(徳田浩淳/著 大和学芸図書 1979)を再編復刻した資料です。
p.134-146「町名の起源」の項があります。(以下引用)
p.145「大工町」…「宇都宮城の築城の時から大工職を住まわせた町で、大工町の名がある。」
このほか、以下の地名も確認しました。
p.136-137「材木横丁」…「江戸時代には桶屋が多かった」
p.146「扇町」…「昔、扇団扇を商売にしていた人が住んでいたのでこの町名が起こる。(中略)当町の東に、壁職人が住んでいた所があって「壁町」と称した。(後略)
・『宇都宮市史 第4巻 近世史料編1』(宇都宮市史編さん委員会/編 宇都宮市 1980)
「第三章 町方と商業」の項に「四 町並」の項があります。
材木町地図(「材木町地図其外古書」)が収録されています。
なお、以下の資料もお調べしましたが、上記以上の情報は確認することができませんでした。
・『宇都宮商工人名録』(荒川清次郎/編 国書刊行会 1982)※宇都宮商工会議所 明治42年発行の復刻
・『宇都宮市史 第6巻 近世通史編』(宇都宮市史編さん委員会/編 宇都宮市 1982)
・『うつのみやの歴史 改訂』(宇都宮市/編、発行 1992)
・『名城宇都宮城 しろとまちの移り変わり』(栃木県立博物館/編 栃木県立博物館 2006)