レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2017/10/04
- 登録日時
- 2020/12/05 00:30
- 更新日時
- 2020/12/08 09:10
- 管理番号
- 所沢椿峰-2020-08
- 質問
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解決
新約聖書の中に「山上の垂訓」という説教があるらしいが、その中の「幸い~」で始まる8つの文章の全文が知りたい。
- 回答
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1.お探しの文章は下記の通りです。
幸い、霊にて貧しい者。天の国はその者たちのものである。
幸い、嘆く者。その者たちこそ慰められよう。
幸い、へり下った者。その者たちこそ地を受け継ぐだろう。
幸い、義に飢え、渇く者。その者たちこそ満ち足りよう。
幸い、慈悲ある者。その者たちこそ慈悲を受けよう。
幸い、心にて清い者。その者たちこそ神を見よう。
幸い、平和をなす者。その者たちこそ神の子と呼ばれよう。
幸い、義のために迫害された者。天の国はその者たちのものである。
(出典:『新約聖書』 田川建三/訳 作品社 2018年 より)
2.下記資料に記載があります。
〇『新約聖書』 田川建三/訳 作品社 2018年
〇『新約聖書 1』 田川建三/訳著 作品社 2008年
〇『新約聖書福音書』 塚本虎二/訳 岩波書店 1991年
〇『新約聖書名言集』 小嶋潤/著 講談社 1978年
〇『文語訳新約聖書』 岩波書店 2014年
- 回答プロセス
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1.「山上の垂訓」とは何かについて調査
『日本宗教事典』 小野泰博/[ほか]編 弘文堂 1985年
p.589 山上の垂訓(さんじょうのすいくん)とは、「マタイ福音書5:3-7:27にある、イエスが行った説教。山上の説教ともいう。」と記載あり。
2.所蔵資料の内容確認
〇『新約聖書』 田川建三/訳 作品社 2018年
p.50-51 「マタイ福音書」 第五章第三節から十節に「幸い、~」から始まる8つの文章について記載あり。
○『新約聖書 1』 田川建三/訳著 作品社 2008年
p.59-60 「マタイ福音書」 第五章第三節から十節に「幸い、~」から始まる8つの文章について記載あり。なお本書は上記資料と訳者及び出版社、内容の一部が同一である。
○『新約聖書福音書』 塚本虎二/訳 岩波書店 1991年
p.77-78 「マタイ福音書」 第五章第三節から十節に「ああ幸いだ~」から始まる8つの文章について記載あり。
〇『新約聖書名言集』 小嶋潤/著 講談社 1978年
p.18-25 「共観福音書」「2 山上の説教から」にて「幸いなるかな~」から始まる8つの文章と解釈について記載あり。
〇『文語訳新約聖書』 岩波書店 2014年
p.16 「マタイ伝福音書」 第五章第三節から十節に「幸福(さいはひ)なるかな~」から始まる8つの文章について記載あり。
△『世界古典文学全集 5』 関根正雄/編 筑摩書房 1981年
p.395 「新約聖書 イエス・キリストの福音書」「Ⅲマタイ伝福音書」の「2 山上の説教」にて「幸福(さいわい)なるかな~」から始まる5つの文章について記載あり。ほか3つに関しては中略のため記載なし。
△『新約聖書』 日本聖書協会 1988年
p.6 「マタイによる福音書」の「山上の説教を始める」にて幸いに関する8つの文章について記載はあるが文頭は個々で異なる。
△『ギリシア語新約聖書 1』 川端由喜男/編訳 教文館 1991年
p.16-17 「マタイによる福音書」 第五章第三節から十節にて幸いに関する8つのギリシャ語対訳文の記載あり。
3.記載のなかった資料
×『新約聖書略解』 山内真/監修 日本基督教団出版局 2000年
×『新約聖書入門』 レジス・ビュルネ/著 白水社 2005年
×『旧新約聖書全解』 J・シドロー・バクスター/著 いのちのことば社 1983年
- 事前調査事項
- NDC
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- 聖書 (193 9版)
- 参考資料
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- 新約聖書 田川建三/訳 作品社 2018.7 193.5 978-4-86182-708-2
- 新約聖書 1 田川建三/訳著 作品社 2008.7 193.5 978-4-86182-135-6
- 新約聖書福音書 塚本虎二/訳 岩波書店 1991.12 193.6 4-00-007078-9
- 新約聖書名言集 小嶋潤/著 講談社 1978.9 193.5 4-06-158281-X
- 文語訳新約聖書 岩波書店 2014.6 193.5 978-4-00-007375-2
- キーワード
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- 新約聖書
- 山上の垂訓
- 山上の説教
- キリスト
- マタイ福音書
- 幸い
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- その他
- 質問者区分
- 一般
- 登録番号
- 1000290293