レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2016年07月01日
- 登録日時
- 2017/09/15 17:35
- 更新日時
- 2018/01/29 16:41
- 管理番号
- 埼熊-2017-076
- 質問
-
解決
仏教用語の「行道」(ぎょうどう)について詳しく知りたい。また、起源を知りたい。
- 回答
-
以下の資料に、「行道」の説明、由来についての記述があった。
『総合仏教大辞典 上 あ-し』(総合仏教大辞典編集委員会編集 法蔵館 1987)
p262 「行道」の項に説明あり。
『日本仏教史辞典』(今泉淑夫編 吉川弘文館 1999)
p212-213 「ぎょうどう 行道」の項に「仏・貴人を礼拝する時、自分の右肩を仏・貴人に向けてめぐる(右繞)インドの礼法に由来し(略)」とあり。
『密教大辞典 1 ア-ケ』(密教辞典編纂会[ほか]編 法蔵館 1979)
p303-304 行道についての説明あり。
『新纂浄土宗大辞典』(浄土宗大辞典編纂実行委員会編 浄土宗 2016)
p333-334 「ぎょうどう 行道」の項に、説明あり。
- 回答プロセス
-
1 参考図書を〈行道〉で調査する。
『総合仏教大辞典 上 あ-し』(回答資料)
p262 「行道」の項に、「行列をつくって道を歩むことの意で、遶仏、遶堂のこと。古代インドの礼法で、敬いおがむために、仏または塔を右回りにめぐる礼法。通常一周或いは三周するがさらに多い場合もあり、また左まわりとする説もある。日本では各宗とも重要な法会に行う。内陣、堂内などを、華をまき経や梵唄をとなえながらねり歩くので練りといい、縁側をめぐるのを縁儀、庭までめぐるのを庭儀という。」とあり。
『日本仏教史辞典』(回答資料)
p212-213 「ぎょうどう 行道」の項に、「仏・貴人を礼拝する時、自分の右肩を仏・貴人に向けてめぐる(右繞)インドの礼法に由来し(略)」とあり。
『図説仏教語大辞典』(中村元編著 東京書籍 1988)
p184-185 「ぎょうどう 行道」の項に、簡単な説明と写真あり。
2 仏教各派の「行道」を確認する。
『天台宗法式作法集』(中山玄雄編 金聲堂 1988)
p20-21 「五行道」の項に、「行道の姿に床行道、座行道、大行道などがある(略)」とあり。
『密教大辞典 1 ア-ケ』(回答資料)
p303-304 「ギョウドウ 行道」の項に、「法会の時職衆が列をなして大壇又は須彌壇の周囲を歩行し、或は堂塔の四囲を施遶するを云ふ。(略)凡そ貴人を右遶するは印度の礼法にして経論に右遶三匝等と説ける文尠からず。」とあり。
「ギョウドウサンゲ 行道散華」の項に「行道」の道順図あり。
『新纂浄土宗大辞典』(回答資料)
p333-334 「ぎょうどう 行道」の項に、「行列を作って歩行すること。またその儀式。浄土宗では、礼賛行道、散華行道、献華行道、念仏行道、誦経行道、無言行道、香盤行道等がある。(略)右繞、常香盤」とあり。写真あり。
p116 「うにょう 右繞」の項に、右繞についての説明と写真あり。
p737 「じょうこうばん 常香盤」の項に、常香盤についての説明と写真あり。
- 事前調査事項
- NDC
-
- 各宗 (188 9版)
- 参考資料
-
- 『総合仏教大辞典 上 あ-し』(総合仏教大辞典編集委員会編集 法蔵館 1987)
- 『日本仏教史辞典』(今泉淑夫編 吉川弘文館 1999) , ISBN 4-642-01334-2
- 『密教大辞典 1 ア-ケ』(密教辞典編纂会[ほか]編 法蔵館 1979)
- 『新纂浄土宗大辞典』(浄土宗大辞典編纂実行委員会編 浄土宗 2016) , ISBN 978-4-88363-080-6
- キーワード
-
- 行道
- 仏教
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 質問者区分
- 個人
- 登録番号
- 1000221956