レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2021/12/09
- 登録日時
- 2022/03/10 00:30
- 更新日時
- 2022/03/15 14:16
- 管理番号
- 6000062803
- 質問
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解決
図書館で古い本を借りると、中のページに図書館の印が押してあった。
図書館の本の装備方法について、載っている本があるか。
- 回答
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下記の資料を紹介した。
1.『図書の受入・保管・払出』沓掛 伊佐吉/編 日本図書館協会 1974 p97~117
図入りで詳しく書かれている。
2.『学校図書館資料の整理』図書館教育研究会/編 学芸図書 1952 p.102~125
今回見つけた資料のうち、最も図が多く、分かりやすい。
3.『図書整理法』木寺 清一/著 蘭書房 1952 p.143~162
絵図は無いが詳しい。
4.『図書館資料論 新訂版』馬場 俊明/編著 日本図書館協会 2004.3 p.224~227
写真・図絵は無いが、文章で具体的に記述している。
どれも一般論として図書館の装備方法を紹介している。
これらの資料で、蔵書印の補助的なものとして「隠し印」が挙げられている。
隠し印は、あらかじめ決められたページに押す小さな印で、盗難防止や図書館所蔵の資料であることを確認するために用いられる。
補助的な印なので省略も可とされており、豊中市立図書館でも近年は押印していない。
質問者が見た古い蔵書の中ページの印は、この隠し印ではないかと推察される。
また、
『公共図書館の冒険』柳 与志夫/編 みすず書房 2018.4 (p.105~143)所収の
「本が書架に並ぶまで」鈴木 宏宗/著
には、具体的な装備方法についての記載は無いが、透明カバー(フィルムコーティング)の始まりや、書店への装備委託への流れなど、装備の歴史について詳しく述べられている、
- 回答プロセス
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・キーワード「図書館」&「装備」で蔵書検索をし、該当書の内容を確認した。
・図書館学の棚を確認した。
- 事前調査事項
- NDC
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- 図書館.図書館情報学 (010)
- 情報資源の収集・組織化・保存 (014)
- 参考資料
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- 「図書の受入・保管・払出」沓掛 伊佐吉/編 日本図書館協会 (p.97~117)
- 「学校図書館資料の整理」図書館教育研究会/編 学芸図書 (p.102~125)
- 「図書整理法」木寺 清一/著 蘭書房 (p.143~162)
- 「図書館資料論」馬場 俊明/編著 日本図書館協会 (p.224~227)
- 「公共図書館の冒険」柳 与志夫/編 みすず書房 (p.105~143)
- キーワード
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- 図書館(トショカン)
- 装備(ソウビ)
- 整理業務(セイリ ギョウム)
- 照会先
- 寄与者
- 備考
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回答した資料の他にも、下記資料に記載があった。
・『新図書館資料論』現代図書館学講座 2 東京書籍 1993.8 p.176~181
装備について簡単な記述あり。
・『図書館情報資源概論』ベーシック司書講座・図書館の基礎と展望 8 藤田 岳久/編著 学文社 2016.10 p.81・82
ラベルの貼り位置など写真入りで簡単に紹介されている。
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- その他
- 質問者区分
- 一般
- 登録番号
- 1000313308