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レファレンス事例詳細(Detail of reference example)

[転記用URL] https://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000222920
提供館
(Library)
柏市立図書館 (2300057)管理番号
(Control number)
2017-001
事例作成日
(Creation date)
2017年06月07日登録日時
(Registration date)
2017年10月11日 00時30分更新日時
(Last update)
2017年10月26日 18時44分
質問
(Question)
柏の渡しと,それに繋がる古道について知りたい。知りたいのは船戸の渡しに繋がり水海道方面へ行く道。実際に通っていた道の根拠になるものが欲しい。
回答
(Answer)
『常総の道しるべと渡船場』(川嶋建著 2017)に紹介されている「船戸道」が該当する。流山市の加村河岸から船戸河岸に至る古道で水海道に続くもの。この資料には現在の地図を基にした古道の案内図があり,根拠となる史跡の記載もある。
回答プロセス
(Answering process)
柏の郷土資料に係る質問として,ブラウジングを中心に調査。

まず市史から。
資料1 『柏市史近世編』(柏市市史へん纂委員会編 柏市教育委員会 1995)に「七里ヶ渡」の記載あり(p599)。布施・戸頭間の渡船で「元和二年(1616)年八月には定船場に定められ、関所の機能をも持たされる」とある。
また,「野木崎・舟戸・高野・大室・米ノ井・野々井村において不正に旅人を渡す」「未公認の渡船場がかなりあった」とある(p603)。

続いて千葉の地誌。
資料2 『利根川図志』(赤松宗旦著 崙書房 1973)に布施-戸頭間の渡船で水海道に至る街道が記載された図面があるが,船戸からの街道の記載は無い。

資料3 『関東地方の歴史の道7 千葉1』(千葉県教育委員会 海路書院 2007)に「布施河岸」の他「船戸河岸」の記載もあるが「船戸河岸」については「その実態には不明な点がおおい」とある(p401)。

資料4 『千葉県の歴史通史編近世2』(千葉県資料研究財団編 千葉県 2008)付録地図「下総国興地全図」にも布施-戸頭間渡船の街道があるが,船戸からの街道の記載は無い。

資料5 『新・利根川図志 下』(山本鉱太郎 崙書房 1998)の図面「利根川中・下流の主な渡し場」に「守谷町城崎-柏市船戸」の渡し場の記載があるが,繋がる街道の記載は無い。なお,「布施の七里の渡し」の項で布施河岸-加村河岸間の「諏訪道」の道案内がある(p83)。

資料6 『房総の街道繁盛記』(山本鉱太郎 崙書房 1999)に「諏訪道」の項があり「諏訪道」の道案内(『新・利根川図志 下』と同じ図)がある(p274)。

資料7 『旧水戸街道繁盛記 下』(山本鉱太郎 崙書房 1995)に「水戸街道と布施街道」という図面あり(p117)。「布施街道とは」の項もあり,水戸街道の根戸から分岐して布施をとおり,中高津で合流するものとのこと。

資料8 『東葛流山研究第27号楽しい東葛ウォーク事典』(流山市立博物館友の会事務局 2009)に「諏訪道と布施弁天への道」の項があり諏訪道の図面あり(p40)。

資料9 『ふるさと散策 わがまち高田』(柏市立高田小学校PTA(ふるさとの歴史を探そう)学習会 柏市教育委員会 1984)にて,布施河岸-加村河岸間の古道を「うなぎみち」として紹介している。

以上の資料から船戸に渡しがあったことは確認できたが,そこに通じる街道についての記載は見あたらなかった。
千葉県の旧街道については山本鉱太郎氏の資料が詳細だが,該当の記載はない。

「渡し」に係ることとして,海運,産業面も確認。
資料10 『河岸に生きる人びと』(川名登著 平凡社 1982)の見返し「関東水流図」にも布施-戸頭の街道はあるが,船戸からの街道の記載は無い。

資料11 『利根川汽船航路案内影印版』(汽船荷客取扱人聯合会著 崙書房 1972)は明治期の汽船航路について。「汽船航路略図」に野木崎・舟戸・戸頭・布施の寄航場の記載はあるが陸路の記載無し。ただし各寄航場の観光案内(交通の便等)の記載あり。

以上の資料にも記述無し。

資料12 『常総の道しるべと渡船場』(川嶋健著 2017)2017年6月10日発行自費出版資料の寄贈を受けて図書館所蔵。
この資料の中に,流山市の加村河岸から船戸河岸に至る古道「船戸道」の紹介があり質問の古道に該当する。現在の地図を基にした古道の案内図があり(p274),根拠となる史跡の記載もある。史跡の内,一つの道標には「向 みつかへとう道」とあるとのこと(p189)。

資料13 『下総思い出百話』(伊藤晃著 論書房出版 2003)『常総の道しるべと渡船場』で参考文献としており,「船戸道」もこの資料を参照している。「船戸道」は著者の記憶を基にした「間道」として紹介されている。史跡や地図等の記載はない。「土地の人は「船戸道」などといっていたかも知れない。」(p139)との記述があり,名称も著者の記憶を基にしたもの,もしくは創作と思われる。

該当古道「船戸道」については,資料12の著者が資料13の記述や史跡を参考に独自に調べており,確認出来る限り資料12が最も詳細な資料と判断した。
事前調査事項
(Preliminary research)
NDC
日本  (291 9版)
参考資料
(Reference materials)
資料1 『柏市史近世編』(柏市市史へん纂委員会編 柏市教育委員会 1995)
資料2 『利根川図志』(赤松宗旦著 崙書房 1973)
資料3 『関東地方の歴史の道7 千葉1』(千葉県教育委員会 海路書院 2007)
資料4 『千葉県の歴史通史編近世2』(千葉県資料研究財団編 千葉県 2008)
資料5 『新・利根川図志 下』(山本鉱太郎 崙書房 1998)
資料6 『房総の街道繁盛記』(山本鉱太郎 崙書房 1999)
資料7 『旧水戸街道繁盛記 下』(山本鉱太郎 崙書房 1995)
資料8 『東葛流山研究第27号楽しい東葛ウォーク事典』(流山市立博物館友の会事務局 2009)
資料9 『ふるさと散策 わがまち高田』(柏市立高田小学校PTA(ふるさとの歴史を探そう)学習会 柏市教育委員会 1984)
資料10 『河岸に生きる人びと』(川名登著 平凡社 1982)
資料11 『利根川汽船航路案内影印版』(汽船荷客取扱人聯合会著 崙書房 1972)
資料12 『常総の道しるべと渡船場』(川嶋健著 2017)
資料13 『下総思い出百話』(伊藤晃著 論書房出版 2003)
キーワード
(Keywords)
船戸の渡し
船戸道
渡船場
古道
照会先
(Institution or person inquired for advice)
寄与者
(Contributor)
備考
(Notes)
調査種別
(Type of search)
文献紹介 事実調査
内容種別
(Type of subject)
郷土 郷土
質問者区分
(Category of questioner)
社会人 社会人
登録番号
(Registration number)
1000222920解決/未解決
(Resolved / Unresolved)
解決
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