レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2012年02月29日
- 登録日時
- 2014/06/17 11:20
- 更新日時
- 2014/06/17 11:35
- 管理番号
- いわき総合-地域229
- 質問
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解決
夏井川を挟んで「いわき市平字鎌田町」と「いわき市平鎌田」という地名があるが、それぞれの由来や歴史などが知りたい。
- 回答
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①「いわき市平字鎌田町」
この場所は、江戸時代は磐前郡町分村といい、明治16年に町分村、北目村、長橋村、拾五町目村が合併して平町となりました。平字鎌田町は、平町字五反田といわれていた場所でしたが、「改正耕地整理法」により明治44年1月に平町字鎌田町と変更になりました。(『地名の変化にみる、いわきの近代化』P62)その後、昭和12年の平市合併で平市字鎌田町、昭和41年のいわき市合併でいわき市平字鎌田町となりました。なお現在では、いわき市平字鎌田町といわき市平鎌田町の2通りがあるが、これは平成10年の字名改称にあたり字境の変更があり、新しい区域には「字」が付されなかったからだそうです。
②「いわき市平鎌田」
江戸時代は磐城郡鎌田村といい、明治22年4月施行の市制町村制(明治の大合併)で、鎌田村を含む6村合併で神谷村となりました。その後、神谷村は昭和25年4月に平市に合併し平市神谷村へ。昭和41年10月のいわき市合併の際、明治の大合併の直前にあった村名をそのまま残すことになり、いわき市平鎌田になりました。(『地名の変化にみる、いわきの近代化』P51)
- 回答プロセス
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1.資料を調査
【資料①】『いわき市史 第9巻 近世資料』
P267「3 領域」で江戸時代の地区割を確認。
【資料②】『旧高旧領取調帳 東北編』
慶応期から明治4年頃の地区割を確認。(P21~)
【資料③】『地名の変化にみる、いわきの近代化』
いわき地方における合併の変遷や、地名の変遷について詳細な記述あり。
[参照ページ]
・P10地図1-2-2「いわき地方における明治の大合併直前の行政区分」
・P14地図1-2-4「いわき地方における明治の大合併直後の行政区分」
・P37図1-4-1「いわき地方における合併の変遷」
・P51「(2)いわき市合併に伴う各地区の地名表記【平支所管内】」
・P61地図2-1-3「平町(明治22年に成立)を構成する旧村」
・P62表2-1-1「旧町分村~耕地整理事業に伴う字名改称」
・P65 L23~24
- 事前調査事項
- NDC
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- 日本史 (210 9版)
- 日本 (291)
- 参考資料
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- 【資料①】『いわき市史 第9巻 近世資料』[K/210.1-1/イ・1110038575]
- 【資料②】『旧高旧領取調帳 東北編』[K/210.5-0/キ・1111962310]
- 【資料③】『地名の変化にみる、いわきの近代化』[K/291/チ・1111966469]
- キーワード
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- いわき 地名
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 郷土 地名
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000154365