レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2018年10月30日
- 登録日時
- 2018/10/30 12:05
- 更新日時
- 2018/11/12 12:11
- 管理番号
- 小野30-086
- 質問
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解決
兵庫県にいた、妻鹿氏と森本氏のルーツと、それぞれの家が赤松氏と関わりがあったか分かる資料はあるか。
- 回答
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●妻鹿氏
①『姓氏家系大辭典 第3巻』 角川書店 p6062
妻鹿(メガ)の項より
「妻鹿(メガ)・・・播磨国飾磨郡の妻鹿邑より起こる。播磨^古跡考に「國府山城は三野荘妻鹿村に在り、元弘中、妻鹿長宗・此に據りて勤王す。」 と。太平記巻八に「播磨国の住人、妻鹿孫三郎長宗と申すは、薩摩氏長が末にて・・・(中略)・・・」と。赤松圓心の甥也。
又播磨鑑に「國府山城は山野庄妻鹿村に在り、古城主は妻鹿孫三郎貞祐(始め長宗)といふ、薩摩氏長の末裔也」
とあることから、②③を確認。
②『地志播磨鑑(復刻版)』 播磨史籍刊行会 p113「國府城」、p116「妻鹿構居」
③『太平記一』 兵藤 裕己/校注 岩波書店 p417 第八巻12「妻鹿孫三郎人飛礫の事」
④『赤松氏の史料と研究 1』p47 村上源姓赤松氏譜 貞祐の項より、「貞祐・・・妻鹿孫三郎兼刑部大輔」とあり、妻鹿は赤松の分家であることが確認できた。この系譜では妻鹿孫三郎(貞祐)を初代に、元祐・祐国と三代目まで確認できる。
●森本氏
資料①『兵庫県大百科事典 下』 神戸新聞出版センタ- p1157
森本氏の項より「鎌倉~戦国時代の地方武士。伊丹氏の庶子家。杜本とも書く。橘御園のうち大路村(伊丹市)の下司公文職を伊丹氏から分与され森本を拠点とした。」とあり、同ページに森本氏系図が載っている。
p1158 森本基長の項より「摂津守護赤松光範に属して各地に転戦」とあり、森本氏と赤松氏に関わりがあったことが確認できる。
なお、森本氏の系図と、赤松氏との関係に関して、尼崎市地域研究資料館の以下のページにそれぞれ記載がある。
系図に関して、『尼崎市地域研究資料館 apedia 北河原森本文書』(最終確認2018/11/04)
赤松氏との関連に関して、『尼崎市地域研究資料館 図説 尼崎の歴史 中世編 2節 尼崎と南北朝の内乱-観応の擾乱と尼崎 』(最終確認2018/11/04)
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 系譜.家史.皇室 (288)
- 近畿地方 (216)
- 参考資料
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太田亮 著 , 太田, 亮, 1884-1956. 姓氏家系大辞典 第3巻. 角川書店, 1963.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000039-I001288296-00 -
平野 庸脩 編集 , 平野‖庸脩. 地志播磨鑑. 播磨史籍刊行会, 1958.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I046163630-00 -
兵藤裕己 校注 , 兵藤, 裕己, 1950-. 太平記 1. 岩波書店, 2014. (岩波文庫 ; 30-143-1)
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I025354282-00 , ISBN 9784003014318 -
藤本哲/著 , 藤本 哲 , 藤本 哲. 赤松氏の史料と研究 1. 1976-12.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I079613050-00 -
神戸新聞出版センター/編集・制作 , 神戸新聞出版センター. 兵庫県大百科事典 下巻. 神戸新聞出版センター, 1983.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I004977785-00
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太田亮 著 , 太田, 亮, 1884-1956. 姓氏家系大辞典 第3巻. 角川書店, 1963.
- キーワード
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- 家系
- 妻鹿
- 森本
- 赤松
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 人物
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000244606