レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2008年11月01日
- 登録日時
- 2009/04/06 20:22
- 更新日時
- 2011/12/07 23:43
- 管理番号
- 市川20081101-05
- 質問
-
未解決
「一つの言葉」(谷川俊太郎の作だと思う)という詩をさがしている。「一つの言葉で喧嘩して、一つの言葉で仲直り…」という詩だが、教育関係の本で見た。
- 回答
-
インターネット上では有名な詩のようで掲載は多いが、出典、著者ついてはわからないか、ふれていないものが大半であった。その中でも、出典としてあげられていたのは、谷川俊太郎、北原白秋、淀川長治などであったが、著者、タイトルとも確実ではないように思われる。また、
映画「寅さん」のセットにあるという話もあった。
『淀川長治の遺言』(岩波書店 1999)180ページに淀川長治が講演会で語ったこととして「『秋田のお坊さんから聞いた言葉なんだよ』と言って話しました。それは『一つの言葉でけんかして、一つの言葉で仲直り。一つの言葉でお辞儀して、一つの言葉で泣かされた』というのね。」という記述があった。
またインターネットの情報より、『風の声・竹の声』(法蔵館 1986)に掲載があるというので取り寄せて確認してみた。それによると、38ページに「息子たちが大谷大学の学生の頃、夏休みに村の子供たちを集めて、寺の本堂で子供会をしたことがありました。一つの言葉でけんかして 一つの言葉で仲なおり 一つの言葉でおじぎして一つの言葉にないている 一つの言葉はそれぞれに 一つのいのちをもっている みんなで言おうよ 有りがとう……と。子供たちに話をしていました。(後略)」との記載があるが、著者の伊奈教雄氏は故人のため、これが伊奈氏本人の作か法話の出典があったのかどうかは不明。
他に『詩歌全集』『谷川俊太郎詩集』『白秋全集』『日本名言名句の辞典』『現代仏教法話大事典』等の辞典類にもあたるが掲載なし。
千葉県立西部図書館にレファレンスを依頼するも該当なしとのことで、作者及び詩(?)の全編も不明。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
-
- 詩歌 (911 8版)
- 参考資料
- キーワード
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 書誌的事項調査
- 内容種別
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000053629