レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2020.11.27
- 登録日時
- 2020/11/27 09:44
- 更新日時
- 2021/02/16 17:55
- 管理番号
- 2855
- 質問
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解決
山作所で働く、木工、雑工、役夫、司工、雇工、様工、土工、鉄工、櫃工、常傭工の読み方を知りたい。
- 回答
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木工・・・こだくみ、こたくみ、もく
雑工・・・ぞうく
役夫・・・やくぶ
司工・・・しこう
雇工・・・ここう
様工・・・ようこう、ためしこう
土工・・・どこう(土工司を"つちたくみのつかさ”と読むことから”つちたくみ”もある?)
櫃工・・・きこう
常傭工・・・じょうようこう
(鉄工―不明)
参照資料
・『日本の古代 10 山人の生業』大林太良/編 中央公論新社 1987年 書庫/210/N-10(151345597)
・『国史大辞典』
・『ろくろ(ものと人間の文化史 31)』
橋本鉄男/著 法政大学出版局 1979年 書庫/384.3/R(157971433)
ただし、当時の読み方として他の訓読みがある可能性あり。
- 回答プロセス
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利用者がお持ちの本(表紙にカバーをかけていたためタイトル確認せず)に記載の語の読み方について問い合わせ。
造東大寺司の山作所という流れで出てきていたので、宮大工(521.8)の本を確認。
記載を確認できず。
『ヴィジュアル史料日本職人史』(遠藤元男/著 雄山閣出版 1991-1992年)でも該当なし。
『国史大辞典』にて「大工」の項を確認。”だいく”ではなく”だいこう”があり、「だいこう」を引く。
参考文献に挙がっている『ものと人間の文化史 5 番匠』(大河直躬/著 法政大学出版局 1978年)で、木工の「こだくみ」の読みを確認。
同じく参考文献に挙がっていた『日本職人史の研究 2 古代中世の職人と社会』、『日本古代手工業史の研究』を兵庫県立図書館が所蔵のため、確認のレファレンスを依頼。
点線以下、兵庫県立図書館から回答。
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『日本職人史の研究 2 古代中世の職人と社会』
p.56 木工 こだくみ
p.81 水工 みずのたくみ
p.83 爪工 つめのたくみ(はたくみ)
p.97 造仏工 ほとけつくり、造寺工 てらつくり(てらたくみ)
p.98 画工 えだくみ
『日本古代手工業史の研究』
該当なし
その他の資料
『日本の古代 10 山人の生業』★当館に所蔵あり。
p.193-194 山作所の工人たち
『ものと人間の文化史 31 ろくろ』★当館に所蔵あり。
p.76,77,95
『ものと人間の文化史 112 屋根』★当館に所蔵あり。
p.90,91
『国史大辞典』★当館に所蔵あり。
雑工戸 ざっこうこ「ぞうこくこ」ともいう
雑工部 ざっこうべ「ぞうこくべ」ともいう
土工司 どこし「つちたくみのつかさ」ともいう
木工 もく「こたくみ」とも読む
様工 ようこう「ためしこう」ともいう
『日本古代官職辞典』★当館に所蔵の増補改訂版には読みがない。
※兵庫県立図書館で館内閲覧のみ
p.138 雑工部 ぞうくべ
p.163 木工寮 もくりょう「訓は「古多久美乃豆加佐」(『和名類聚抄』)で、「モクレウ」『伊呂波字類抄』)「ムク」(『下学集』とも。」
p.188 土工司 どこうし
- 事前調査事項
- NDC
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- 建築学 (52 10版)
- 日本史 (21 10版)
- 風俗習慣.民俗学.民族学 (38 10版)
- 参考資料
- キーワード
- 照会先
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- 兵庫県立図書館
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介 書誌的事項調査
- 内容種別
- 言葉
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000289896