レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 登録日時
- 2021/01/20 17:51
- 更新日時
- 2021/01/20 18:48
- 管理番号
- 2020-事例24
- 質問
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解決
芭蕉の辻の角にあった砂糖商の若松屋が描かれている絵を見たい。
- 回答
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江戸時代から仙台の経済の中心だった芭蕉の辻は諸国に聞こえる名所だった。特に辻の四つ角は城下有数の豪商の建物で、時代により変遷はあったが明治の初め頃は北東角が茶・砂糖商の若松屋、南東角が履物・傘商の安達屋北西角が金物商の奧田屋、南西角が呉服屋の伊勢屋であった。『あきないの民俗看板・引札・ちらし』の中に、仙台出身の浮世絵画家である熊耳耕年が昭和3年に制作した芭蕉の辻図がある。若松屋の砂糖の袋看板(和紙製)、のれん看板などが描かれ、若松屋の西向いには店先に柱を立てて高く取り付けた「人参龍眼肉円」の建看板があり、通りには人力車に乗って日傘を差す女性や盥たらい飴あめ売りなどの姿も描かれている。『明治大正図誌』の中にも仙台芭蕉の辻景観図として同じ絵を見ることができる。インターネットでは文化庁「文化遺産オンライン」で絵の外観を見ることができる。
- 回答プロセス
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『仙台市史資料編3』の中の芭蕉辻錦絵には若松屋はなかった。芭蕉の辻に関する資料を探していくうちに『あきないの民俗』で若松屋を確認した
- 事前調査事項
- NDC
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- 日本史 (210)
- 日本 (291)
- 風俗習慣.民俗学.民族学 (380)
- 参考資料
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- 『あきないの民俗看板・引札・ちらし』仙台市歴史民俗資料館/編 2005年
- 『明治大正図誌6』筑摩書房 1978年
- 『奥州道中増補行程記』東洋書院 1999年
- 『仙台市史通史編6近代1』仙台市史編さん委員会 2008年
- 『芭蕉の辻写真で見る仙台むかし語り』仙台なつかしクラブ 2001年
- 『仙台市史資料編3城下町』仙台市 1997年
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文化財遺産オンライン(文化庁)(2020年3月7日アクセス)
https://bunka.nii.ac.jp/heritages/detail/76326/1
- キーワード
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- 芭蕉の辻
- 若松屋
- 砂糖商
- 熊耳耕年
- 『明治大正図誌 6』
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 所蔵調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000292721