レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2010年6月11日
- 登録日時
- 2011/06/03 14:15
- 更新日時
- 2011/11/12 09:50
- 管理番号
- 中央-1-00160
- 質問
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解決
島根県三隅町の地名で、10年前の5万分の1地形図に小字名として、「光善寺浴」、「堀越浴」という地名が記載されている。
「浴」の文字には「えき」とふりがながふられているが、「浴(えき)」とはどのような意味か知りたい。
- 回答
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『学研新漢和大字典』(藤堂 明保/編、学研、2005)のp.1012には、浴の難読読みとして「えき」と記載されているが、意味についての記載は無し。
『角川日本地名大辞典 32 島根県』(「角川日本地名大辞典」編纂委員会/編、角川書店、1979)のp.884~の三隅町の項目中には記載無し。
『地名用語語源辞典』 楠原 佑介/編、東京堂出版、1983
p.71の「えき」の項に、 「谷ややや小さなもの、支谷、谷あい。中国地方西部に広く分布する地名。〈浴〉の用字は水気の多い谷を示す方言文字」とあり。
『地名が語る日本語 叢書・ことばの世界』 鏡味 明克/著、南雲堂、1985
p.15~に、湿地地名の中で、山口県から島根県石見地方に多く見られ、湿地の谷にいう浴(えき)も、地方字の自由な創作使用の例を如実に示している、とあり。
『谷川健一全集 14 地名』 谷川 健一/著、冨山房インターナショナル、2007
p.3に、「中国地方の西半分に多いエキという地名がある。山口県ではふつう浴という字を宛てているが、(以下省略)」と記載あり。これと同じ内容が、『日本の地名 岩波新書 新赤版』(谷川 健一/著、岩波書店、1997)にも入っている。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 地理.地誌.紀行 (290 9版)
- 参考資料
- キーワード
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- 地名
- 島根県
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 地名
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000087071