レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2007/03/18
- 登録日時
- 2007/08/02 02:11
- 更新日時
- 2013/01/15 16:09
- 管理番号
- 埼熊-2007-001
- 質問
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未解決
『国史大辞典』に、荻原重秀の父が「残物奉行」を勤めたという記述があったが、どのような役職なのか。
- 回答
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「残物奉行」は勘定奉行の配下であることはわかったが、どのような役職かを確認できる資料は見あたらなかった。
なお、『江戸時代の制度事典』p277「勘定奉行」の配下の項、『続々群書類従 7(法制部)』の「吏徴」の項p144〈縄竹残物奉行 御勘定奉行支配〉、『江戸時代役職事典(改訂新版)』p44、『国史大系 39(徳川実紀 2)』p541、549に〈縄竹残奉行〉〈縄竹残物奉行〉の役職名が散見するが、残物奉行に関する詳細な記述はなかった。
備考欄に追記あり。(2013.1)
- 回答プロセス
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『寛政重修諸家譜 10』p141「荻原種重」の項の記述「寛永20年御勘定となり、後蔵米150俵たまふ。慶安3年2月残物奉行となり寛文6年12月23日50新恩俵を賜ふ・・・。」を確認して、江戸時代の役職制度関係の資料を探す。〈縄竹残奉行〉〈縄竹残物奉行〉の役職名が散見し、勘定奉行の配下であることがわかるが、「残物奉行」に関する詳細な記述は見つからず。
- 事前調査事項
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『国史大辞典 2』p790「荻原重秀」の項に、「重秀の父種重(タネシゲ)は勘定奉行、のち残物奉行を勤める」とあり。
- NDC
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- 日本史 (210 9版)
- 個人伝記 (289 9版)
- 法制史 (322 9版)
- 参考資料
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- 『寛政重修諸家譜 10』(続群書類従完成会 1984)
- 『江戸時代の制度事典』(大槙紫山著 歴史図書社 1973)
- 『続々群書類従 7 法制部』(続群書類従完成会 1984)
- 『江戸時代役職事典 改訂新版』(東京美術 1992)
- 『国史大系 39 徳川実紀2』(吉川弘文館 1990)
- キーワード
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- 残物奉行-江戸時代
- 荻原 種重(オギワラ タネシゲ)
- 荻原 重秀(オギワラ シゲヒデ)
- 縄木竹残物奉行(ナワキタケノコりモノブギョウ)
- 縄竹残奉行
- 照会先
- 寄与者
- 備考
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追記:『江戸幕府大事典』(大石学編 吉川弘文館 2009)p.329-330 縄木竹残物奉行 (なわきたけのこりものぶぎょう)の項あり。
「江戸時代初期に存在した役職。普請に関わる役職と考えられるが詳細は不明。勘定奉行の配下。(略)職務の詳細は不明だが、公儀普請に関わって褒賞されている記事が『徳川実紀』五・六で確認される。配下に同心五名ずつ、手代二名ずつが配備されている。(略)」荻原十助種重(おぎわらじゅうすけたねしげ)の名あり。
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 質問者区分
- 個人
- 登録番号
- 1000036350