レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2007/07/06
- 登録日時
- 2007/09/21 02:12
- 更新日時
- 2007/10/03 16:03
- 管理番号
- 埼浦-2007-058
- 質問
-
解決
草加市内の地名「遊馬」(あそま)の由来が知りたい。
- 回答
-
古代の「牧」(牛馬を放し飼いにする場所)からの説、地形(湿地の狭間)からという説がある。
- 回答プロセス
-
由来の記述がある資料は以下の通り。
『埼玉県地名誌 改訂新版』(北辰図書 1977)p50大宮市にある「遊馬(あすま)」の由来あり。「遊馬の名義については一説に、古代の牧よりその名がおこったと流布されているが、これは文字による付会で、筆者はむしろアスマはアソマが正しい呼び方ではないかと考え、その名は地形よりおこるとみる。すなわちアソには水の浅いところ、湿地の意があり、マには湖沼、狭間の意がある。したがってこの地が古く荒川沿岸の低湿の狭間にあったがためにその名がおこったものと解したい。」
※参考欄に「東遊馬」(草加市)あり。(参考欄には同類ないし語根を同じくするものを掲げ、一面傍証とした)p12 の例言より
『草加市史 資料編 地誌』p201-211「東遊馬村地誌」より
p201「沿革 名称 俚伝云、村名ノ起リハ昔時舎人親王此地ノ近辺ニ御別館アリテ時々飼馬ヲ此所ニ放チ蓄ヒシヲ以テ遊馬村ト名附ケシト云フ」
『さいたまの地名 改訂版 埼玉ふるさとシリーズ 4』(埼玉県県政情報資料室 1987)p21 大宮市の「遊馬」の記述のなかで、草加市の「遊馬」も触れている。
『埼玉県地名由来事典』(小林茂多 1999)p10 「遊馬(あすま) 大宮市 荒川沿岸の低湿の「狭間(はざま)の転訛という。 草加市 毛長川の低湿の狭間の転訛。」との記述あり。
.『草加市史研究 第2号』p35-57「草加の地名について(2)」よりp52「遊馬村の小字(小名)」の項に、「東遊馬村地誌」を参考にした記述あり。
※『草加市史研究』第1号から第4号に「草加の地名について」(高橋操著)の連載記事があり、草加の地名が
詳しく書かれている。
該当する記述がなかった資料
『新編武蔵風土記稿 [第4期] 7』『大宮市史 2 古代・中世編』『埼玉県の地名』(平凡社 1993).『角川日本地名大辞典 11 埼玉県』『日本歴史地名辞典』『日本地名基礎辞典』『地名の由来を知る事典』『古代地名語源辞典』『日本地名ルーツ辞典』
- 事前調査事項
- NDC
-
- 日本 (291 9版)
- 語源.意味[語義] (812 9版)
- 貴重書.郷土資料.その他の特別コレクション (090 9版)
- 参考資料
-
- 『埼玉県地名誌 改訂新版』(北辰図書 1977)
- 『草加市史 資料編 地誌』
- 『さいたまの地名 改訂版 埼玉ふるさとシリーズ 4』(埼玉県県政情報資料室 1987)
- 『埼玉県地名由来事典』(小林茂多 1999)
- 『草加市史研究 第2号』
- キーワード
-
- 草加市-地名
- 遊馬(アソマ)
- 語源
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 図書館
- 登録番号
- 1000037689