レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 20170613
- 登録日時
- 2019/11/08 00:30
- 更新日時
- 2019/11/08 00:30
- 管理番号
- 1002944
- 質問
-
解決
「さよなら」の沖縄の方言を知りたい。
- 回答
-
参考資料①~③より、「さよなら」の沖縄方言は、存在しないと考えられる。
「さよなら」とは若干ニュアンスが異なるが、別れの挨拶として以下の例示が記載されている。
ンジ チャービラ(行ってまいります)
ンジ クーヨー(行ってらっしゃい)
イトゥマグイ サビラ(お別れいたします)
イトゥマ ウガマビラ(お別れします)
マタン メンソーレー(またいらっしゃい)
あんせー けーらゐー(それでは帰るよ)
あんせー ぐぶりーさびら(それでは失礼します)
また あちゃーやーさい(また明日ですね)
また やーさい(また お会いしましょう)
けーゐんどー(帰るぞ)
あちゃーやー(明日ね)
いかゐー(行くよ)
なーちゅけーんにやー(この次にね)
①
『ウチナーグチ〈沖縄語〉練習帖』(高良/勉∥著、日本放送出版協会、2005.8)
p206-207 「マタヤーサイ(男)マタヤータイ(女) 意味 またねー」の項目で、別れの挨拶の例示がある。
p208 「〈さよなら〉のない島」の項目で、「ウチナーグチには「さようなら」に相当する言葉がないように思われます。…私が本土の人へ電話をして、いちばんショックを受けたのは「さようなら」といって電話を終わることでした。私は、「さようなら」と言われると、何だか永遠に別れるような感じがします。電話を終わるときは「またね」ぐらいでいいのではないでしょうか。ウチナーグチの「マタヤーサイ」は、英語の「See you again(シー・ユー・アゲイン)」のフィーリングに近いと思います。そして、「ンジ クーヨー(行っていらっしゃい)」には、必ず、帰って来てほしいという祈りが込められているように感じられます。」の記述がある。
②
『うちなぁぐちフィーリング 続続』(儀間 進∥著、沖縄タイムス社、2000.6)
p36-37 「さよなら」の項目で、「さよならは、うちなぁぐちではどういいますか、と尋ねられるとすごく困ります。はてさて、どう答えればいいのか。あるにはあるんだけど、一言でこうですとは言えないんですね。」の記述がある。
また、別れの挨拶の例示がある。
③
『使えるうちなー口』(長田 昌明∥著、わらべ書房、2002.2)
p21 「またやーさい またやーたい 「さようなら」」の項目で、「「またやーさい」という方言は、語源からすれば「またお会いしましょう」ということになるが、やはり意味あいからすれば「さようなら」と訳したい。」の記述がある。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
-
- 言語 (8)
- 参考資料
-
- ウチナーグチ〈沖縄語〉練習帖 高良 勉/著 生活人新書 日本放送出版協会 2005.8 , ISBN 4-14-088154-2 (p206-207)
- うちなぁぐちフィーリング 続続 儀間 進/著 沖縄タイムス社 2000.6 , ISBN 4-87127-143-9 (p36-37)
- 使えるうちなー口 長田 昌明/著 わらべ書房 2002.2 , ISBN 4-9900914-1-8 (p21)
- キーワード
-
- 方言
- ウチナーグチ
- シマクトゥバ
- あいさつ
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000264854