レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2020年12月22日
- 登録日時
- 2020/12/24 16:28
- 更新日時
- 2021/01/15 13:23
- 管理番号
- 2020-50
- 質問
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解決
1955年5月11日に、愛媛県庄内小学校等の修学旅行生らを乗せた国鉄宇高連絡船紫雲丸が、宇高貨物船と濃霧の中衝突・沈没し、庄内小学校の児童ら多数が犠牲となった。この事件に関する議論が記されている、県議会や教育委員会の議事録を探している。
- 回答
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(1)県議会議事録
【資料1】より、第62回愛媛県議会定例会の議長一般報告(昭和30年7月4日)に、紫雲丸の沈没について言及がある。内容は以下のとおり。
次に六月二日、三日の両日、高知県において、四国四県議会正副議長会議が開催されましたので、正副議長が出席いたしまして、地方自治法改正反対について、宇高連絡船紫雲丸沈没による遭難者に対する処置について、地方財政の確立方要望について、土木公共事業新規事業の推進について等、十四件につきまして審議をいたしましたが、いずれも強力に中央へ働きかけてこれが実現に努力いたすことと相なり、決議に基きそれぞれ関係方面へ要望書を提出するとともに、各議長が上京の際更に強力な陳情を行って、これら要望事項の実現を期することとなっております。
なお六月四日高松市において開かれました紫雲丸遭難者対策協議会に原田副議長が出席いたしまして、集団遭難学童を出した高知、広島、島根等の各県関係者と今後の対策につき種々協議をいたしました結果、六月六日各県代表者が上京、合同して関係方面へ陳情を行うこととなり、上京中の議長においてこれが善処方を関係方面へ懇請陳情いたしました。
第62回愛媛県議会定例会(昭和30年7月4日開会、7日閉会)及び第63回愛媛県議会定例会(昭和30年8月27日開会、9月3日閉会)の議事録を確認したが、紫雲丸が話題に上がったのは上記の部分のみ。
(2)教育委員会議事録
【資料2】の7月号p45・46に5月臨時会(昭和30年5月27日)の議事録が載っており、教育長より紫雲丸遭難事件に関する報告があったこと、庄内小学校合同慰霊祭について参列者を協議して決定したことが書かれている。また、p46には6月臨時会(昭和30年6月15日)の議事録も載っており、合同慰霊祭の参列の報告をしたことが書かれている。
- 回答プロセス
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「県議会議事録」「教育委員会議事録」のワードでそれぞれ検索。教育委員会についてはでてこなかったので、S30年に県教委が発行した資料の中に会議録がないか確認した。
- 事前調査事項
- NDC
- 参考資料
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- 【資料1】『愛媛県議会会議録 1955~1956』<当館請求記号:K318.7-5>
- 【資料2】『愛媛教育時報 昭和30年1~12月号 第72~83号』(愛媛県教育資料普及会 1955)<当館請求記号:K370-10>
- キーワード
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- 国鉄宇高連絡船紫雲丸
- 1955年5月11日
- 庄内小学校
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 所蔵調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000291435