レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2016/12/2
- 登録日時
- 2017/03/31 11:59
- 更新日時
- 2018/05/29 13:24
- 管理番号
- 島根参2016-12-009
- 質問
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解決
松平不昧の茶会記について調べているのだが、文化年間以前に催された茶会記が載った資料はないか。 招待された客の名前が分かればなおよい。
- 回答
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以下の資料を紹介。
【資料1】 『茶の湯春秋 不昧公展』 (田部美術館)
p88-98 「岡本宗修号有心庵懐記 田部美術館理事 横井謙二郎」
「岡本宗修懐記」 は松江藩医師、岡本瑞庵(瑞泉、隠居号は宗修)の記録した茶会記で、安永4年(1775)
~文化3年(1806)の31年間133回に及び、松江藩士をはじめ六十余人の客の名がある。
そのうち安永四年(1775)~享和三年(1803)の間に松江城内で催された十六会の記録が p91-98に掲載
されている。
【資料2】 『松平不昧傳 増補』 (原書房)
中巻 第十章 懐石
p194-199 「享和二戌七月二十一日、江府屋敷谷ノ茶屋悉皆出来に付、披の節御客飾付」 として茶会の
記録あり。
「客 三助殿 本多随翁殿 久世道空殿 未白殿 伊勢屋権平 伏見屋宗振」と記載あり。
【資料3】 『茶禅不昧公』 (寶雲舎)
p236-241 「享和二戌七月二十一日、江府屋敷谷ノ茶屋悉皆出来に付、披の節御客飾付」 として【資料2】
と同じ内容の記載あり。
国会図書館デジタルコレクション (国会図書館/図書館送信限定)
『日本美術工藝 臨時増刊 187』 (日本美術工藝社 昭和29年4月15日発行)
p22-38 「不昧公年譜」 p25 に、安永四年の記録として 「三月廿二日 茶事を催す」 との記載あり。
この日の自筆会記が遺っており (※出典:松江市正井儀之丞氏蔵 不昧遺墨集 昭和三年島根県美術協会
刊行) 、内容が p25-26に掲載されている。
「公二十五歳の筆であるから、現在知られている公の茶会記中の最も早いものである」 との記載あり。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 茶道 (791 8版)
- 個人伝記 (289 8版)
- 参考資料
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【資料1】田部美術館 編 , 田部美術館. 茶の湯春秋 不昧公展. 田部美術館, 2001.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I069427201-00 (p88-98 当館請求記号 郷貸出791/タ01) -
【資料2】松平家編輯部 編纂 , 松平家. 松平不昧傳 増補復刊. 原書房, 1999.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000002839735-00 , ISBN 4562032529 (中巻 p194-199 当館請求記号 郷貸出289.1/マ99) -
【資料3】高橋竜雄 著 , 高橋, 竜雄, 1868-1946. 茶禅不昧公. 宝雲舎, 1944.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000000667885-00 (p236-241 当館請求記号 郷092.8/134 ※貸出禁止資料)
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【資料1】田部美術館 編 , 田部美術館. 茶の湯春秋 不昧公展. 田部美術館, 2001.
- キーワード
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- 島根県
- 松江藩
- 松平治郷
- 松平不昧
- 茶道
- 茶会記
- 懐石
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 郷土 人物
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000214302