レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2020年09月30日
- 登録日時
- 2021/03/19 17:12
- 更新日時
- 2021/08/22 10:15
- 管理番号
- 埼久-2020-072
- 質問
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解決
墨汁を水の上に垂らし、その不規則な模様を和紙で写し取る美術の技法の名前を知りたい。また、その技法をつかった作品の写真を見たい。
- 回答
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以下の資料を紹介した。
『新潮世界美術辞典』(秋山光和ほか編 新潮社 1985)
p780 墨流し(すみながし)についての記述あり。
『母と子のマーブリング』(貴田庄著 美術出版社 1992)
p88-89 墨流しの写真と歴史について記述あり。
『わたしのマーブリング』(神沢利子文 金子良一写真 福音館書店 1990)
p24-25 『西本願寺本三十六人集』の「躬恒集」「貫之集」からの写真の掲載あり。
『日本名跡叢刊 鎌倉 墨流本和漢朗詠集 上』(二玄社 1977)
『日本名跡叢刊 鎌倉 墨流本和漢朗詠集 下』(二玄社 1978)
上巻p113に「上巻五十一紙。下巻は四十三紙。」いずれも淡藍色の染紙と墨流しの紙、それに白の素紙を交用している。」とあり。
『東京国立博物館名品百選』(東京国立博物館監修 東京国立博物館運営協力会 1990)
巻頭の図版番号5「扇面法華経冊子」の写真(カラー)あり。
p133の作品解説に「墨流しによる縞模様などの装飾」とあり。
- 回答プロセス
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1 参考図書を確認する。
『新潮世界美術辞典』(秋山光和ほか編 新潮社 1985)
p780 墨流し(すみながし)に「西洋についてはマーブル。」とあり。
2 自館目録を〈墨流し〉〈マーブリング〉で検索する。
『日本名跡叢刊 鎌倉 墨流本和漢朗詠集 下』(二玄社 1978)
p114に、他の墨流しの作品例として、「扇面寡経(四天王寺・東京国立博物館蔵)の地紙が、墨流し文様をほどこしている。」と記述あり。
3 《Google》(http://www.google.co.jp/ Google)を〈東京国立博物館 & 扇面〉で検索する。
《東京国立博物館ウェブサイト》(https://www.tnm.jp/ 東京国立博物館)
「扇面法華経冊子(せんめんほけきょうさっし)」(https://www.tnm.jp/modules/r_collection/index.php?controller=dtl&colid=A7)
作品の情報と写真、解説あり。解説の中に「料紙は墨流しや金銀の各種の箔片をまいた装飾により善美が尽されている。」とあり。
4 自館目録を〈東京国立博物館 & NDC分類:7〉で検索する。
ウェブサイト・データベースの最終アクセス日は2020年10月3日。
- 事前調査事項
- NDC
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- 書.書道 (728 9版)
- 参考資料
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- 『新潮世界美術辞典』(秋山光和ほか編 新潮社 1985) , ISBN 4-10-730206-7
- 『母と子のマーブリング』(貴田庄著 美術出版社 1992) , ISBN 4-568-36002-1
- 『わたしのマーブリング』(神沢利子文 金子良一写真 福音館書店 1990)
- キーワード
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- 書道-料紙
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 美術
- 質問者区分
- 個人
- 登録番号
- 1000295421