レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2019/08/07
- 登録日時
- 2020/03/26 00:30
- 更新日時
- 2021/01/13 14:47
- 管理番号
- 茨城-2019-125
- 質問
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解決
水戸藩の石高は35万石だと聞くが,
(1)石高は誰がどのように決めるのか。
(2)他の藩と比べてどうか。
(3)水戸藩の下級武士の中に,石高をもらって働いた人がいたようだが,その石高は誰が決めたのか。
(4)(3)の財源はどこからか。
- 回答
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ご依頼のありました水戸藩の石高・藩士の石高について,下記の図書を紹介します。
(1)『水戸藩』(岡村 青/著 現代書館 2012)
第二章 藩財政破綻と騒擾事件頻発
1 家格と石高の呪縛 石高は加増したが(p.40-41)
水戸藩の石高について解説されています。
寛永18年の領内検地の報告をもとに表高を幕府に申請し公認された石高との記述があります。その後の石高の推移,実際の石高(内高)についても解説があります。
2 水戸藩新設と新旧混成の家臣団 家臣の出世コースと下級藩士(p.52-56)
藩士の位と知行・切米・扶持等について解説されています。
p.54に,水戸藩35万石のうち,藩の取り分18万6千石,残りの16万4千石を約1000人の藩士が分け合うとの記述があります。
表見返し及び裏見返しに「江戸末期の各藩」の石高が図示されています。
(2)『水戸市史 中巻1』(水戸市史編さん委員会/編 水戸市役所 1991)
水戸藩の石高,知行制度について,より詳しく調べる場合には,こちらをご確認ください。
第一章 水戸藩の成立 第三節 領地と人口 表高と内高(p.58-61)
第二章 寛永検地と支配体制の進展 第四節 知行制度の成立(p.197-229)
- 回答プロセス
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(1) 水戸藩の石高,家臣団の知行について,『水戸藩』『水戸市史』を確認。
・『水戸藩』 p.52
上士・中士・平士→知行
下士→切米取り
(2) 江戸時代の歴史の書架(210.5)をブラウジング
・『江戸早わかり事典』(花田 富二夫/著 小学館 2010)
p.79-81「家臣」の項に「家来」「供回(ともまわり)」「奉公人」の項目あり。
・『ビジュアル・ワイド江戸時代館』(小学館 2013)
p.58に「元和3年(1617)の大名配置」図あり。
×『江戸をゆく 時代劇お楽しみブック』(小学館 c2002)
×『事典しらべる江戸時代』(林 英夫・青木 美智男/編集代表 柏書房 2001)
- 事前調査事項
- NDC
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- 関東地方 (213 9版)
- 参考資料
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岡村青 著 , 岡村, 青, 1949-. 水戸藩 : 御三家で中納言、文武に秀でた水戸徳川家。江戸定府で将軍継嗣や国政改革の意気は今も燃える。. 現代書館, 2012. (シリーズ藩物語)
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I024063632-00(当館請求記号:イ207/オカ/) , ISBN 9784768471296 -
水戸市史 中巻1 水戸市史編さん委員会/編 水戸市役所
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I062821174-00 (当館請求記号:イ202/ミト/2-1) -
花田富二夫 著 , 花田, 富二夫, 1949-. 江戸早わかり事典. 小学館, 2010.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000010903245-00(当館請求記号:R210.5/ハナ/) , ISBN 9784096263150 -
竹内誠 監修 , 大石学, 小澤弘, 山本博文 編集委員 , 竹内, 誠, 1933-2020 , 大石, 学, 1953- , 小沢, 弘, 1947- , 山本, 博文, 1957-2020. ビジュアル・ワイド江戸時代館 = VISUAL ENCYCLOPEDIA OF THE EDO PERIOD 第2版. 小学館, 2013.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I024648894-00(当館請求記号:210.5/ビジ/) , ISBN 9784096230220
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岡村青 著 , 岡村, 青, 1949-. 水戸藩 : 御三家で中納言、文武に秀でた水戸徳川家。江戸定府で将軍継嗣や国政改革の意気は今も燃える。. 現代書館, 2012. (シリーズ藩物語)
- キーワード
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- 水戸藩(ミトハン)
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000279571