レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2004/05/01
- 登録日時
- 2004/12/28 02:20
- 更新日時
- 2007/03/02 20:37
- 管理番号
- 都立図事-2004003127
- 質問
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田中美知太郎の「憲法に平和を唱え挙げて平和がもたらされるというなら、台風は日本に来てはならないと憲法に記すことだけで台風が防げるか」という趣旨の文章を正確に知りたい。
- 回答
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名言辞典類からは出てこなかった。また『田中美知太郎全集 増補版 第26巻』(資料1)の付属資料の総著作索引で冒頭に「平和」の語が付いた著作を調査したが、出てこなかった。
手がかりを得るために、インターネットの検索エンジンGoogleで<田中美知太郎><平和><台風>の語でかけあわせ検索し、ヒットしたものを読んでいくと、「今日の政治的関心」が出典であることを紹介する個人ホームページがあった。(最終検索日:2004.3.11)
資料2に収録されている『今日の政治的関心(二)』を通覧するとp248に「・・平和というものは、われわれが平和の歌を歌っていれば、それで守られるというようなものではない。いわゆる平和憲法だけで平和が保証されるなら、ついでに台風の襲来も、憲法で禁止しておいた方がよかったかも知れない。・・」
とある。
初出は『中央公論』昭和33年9月号。ほかの論文とともに、『敢えて言う』(資料3 中央公論社 昭和33年刊)にまとめられて刊行された。資料4にもあり。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 哲学 (100 9版)
- 参考資料
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- 【資料1】 田中美知太郎全集 第26巻 / 田中美知太郎∥著 . 増補版 / 筑摩書房 , 1990.9 /0816/16/26
- 【資料2】 田中美知太郎全集 第10巻 / 田中美知太郎∥著 . 増補版 / 筑摩書房 , 1988.6 /0816/16/10
- 【資料3】 敢えて言う : 政治・哲学論集 / 田中美知太郎∥著 / 中央公論社 , 1958 /1040/T391/A
- 【資料4】 今日の政治的関心 / 田中美知太郎∥著 / 文芸春秋 , 1986.2 /3104/12/86
- キーワード
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 言葉
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000013538