レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2017/1/27
- 登録日時
- 2017/07/20 00:30
- 更新日時
- 2017/07/26 16:23
- 管理番号
- Q170117132945
- 質問
-
解決
幼いころに読んだ本を探している。
読んだ時期:1974~1980だと思う(1968年生まれの方で、小学生の時に読んだ)
読んだ場所:小学校
図書の形態:教科書ではない。雑誌でもなかった。(書店で売っていた本だと思う)
・日本の戦国時代を舞台にした話
・主人公(青年)を助けてくれたキツネは、戦が村の近くまで迫り、武士に駆られてしまう。
・最後のページで、獲物として運ばれていくキツネを見た主人公が泣く。
→直接「泣いた」とは書かず「○○の目は真っ赤でした」という表現だった。
次のページを開くと大きな挿絵に「目は真っ赤でした」の一文が手書きで添えられていた。
絵のタッチは素朴なもの(細密ではない)。筆か版画か不明だが、太い線だった。
<あらすじ>
村の食い扶持を減らすために、主人公が村を出ていかなければならなくなった。盆地なので村を出るには山を越えていかなくてはいけないが、何かの理由で危険な道中だった。主人公は動物たち(この時点ではキツネに限定されていなかったと思う)に好かれていて、無事に山越えができた。
途中で硝石を見つける。火縄銃の火薬に使えるので、その土地の偉い人(殿様か名代か?)に見つけたのは誰か、と手柄を与えられることとなる。しかし、手柄を横取りしようとする者が現れる。
(ここから、この話を探していて読んだ他の話のエピソードが混じっている可能性あり)
主人公は最終的にはある村の名代まで出世する。生まれてくる子供の性別を当てたり、病や不幸の原因を言い当てたり、占い師のような事で手柄を立てる。これらはキツネの助言のおかげ。
生まれる子の性別を当てるのではなく、産み分け(男の子を産めるように)だったかも知れない。イノシシか何かの絵を描いて妊婦の腹に巻くようなことをしていた。
(ここまでが不確か)
いくつかの手柄により出世し名代になったとき、今住んでいる村にも戦の影響が出てくる。戦場に近いと色々荒らされるということで不安になる。そんな中、武士が山で狩りをしてから行軍して村を通る。そこで主人公はいつも自分を助けてくれたキツネが獲物になってぶら下がっているのを目撃し、泣く。
- 回答
-
お探しの資料と思われるものは見当たりませんでした。
(調査方法)
挙げられた条件から、調査対象を1965年~1980年に出版された児童書、キーワードを「狐」「硝石」「動物」「戦国時代」「戦乱」「名代」「助言」「お告げ」「友情」(いずれもかな表記含む)と設定し、当館の蔵書検索・申込システムNDL-OPAC(http://ndlopac.ndl.go.jp/)、国立国会図書館サーチ(http://iss.ndl.go.jp/)及び国立国会図書館デジタルコレクション(http://dl.ndl.go.jp/)を検索し、得られた結果の中から「調査済み資料一覧」にある資料を確認しましたが、お探しの資料は見当たりませんでした。
また、昔話風のストーリーであることから、日本を含む世界の昔話の類話をキーワードから検索することができる次の資料を調査しましたが、類話は見当たりませんでした(【】内は当館請求記号、以下同様)。
・ハンス=イェルク・ウター 著 ; 加藤耕義 訳 ; 小澤俊夫 日本語版監修. 国際昔話話型カタログ : アンティ・アールネとスティス・トムソンのシステムに基づく分類と文献目録 : FFコミュニケーションno. 284/285/286. 小澤昔ばなし研究所, 2016.8 【KE178-L44】
→索引>キツネの項のうち「助言者としてのキツネ」、「キツネが人に殺される」
>助言の項のうち「動物の助言」、「動物たちの助言」
動物昔話>「賢いキツネ」
・日本昔話通観. 第28巻. 同朋舎出版, 1988.9 【KH22-341】
→タイプ名・サブタイプ名索引>きつね関連の全項目
また、キーワードから児童文学の登場人物を検索することができる次の資料を調査しましたが、お探しの資料の登場人物と思われるものは見当たりませんでした。
・DBジャパン 編. 日本の児童文学登場人物索引. 民話・昔話集篇. DBジャパン, 2006.11 【KG2-H45】
→「きつね」、「村長」、「殿さま」の項
【調査済み資料一覧】
・戸川幸夫 作 ; 清水勝 絵. キタキツネのうた. 金の星社, 1979.12 【Y7-7870】
・日本児童文学者協会 編. 静岡県の民話. 偕成社, 1978.11 【Y7-7053】
・母と子の日本の民話. 24. 集英社, 1977.6 【Y7-5354】
・徳田純宏 作 ; 阪口真智子 絵. くすっとわらったキツネ. 編集工房ノア, 1977.10 【Y7-8890】
・木暮正夫 作 ; 石倉欣二 絵. きつねの九郎治. 国土社, 1977.11 【Y7-6362】
・前川康男 作 ; 石倉欣二 絵. ふしぎなももの話. 文研出版, 昭和48【Y7-3573】
・赤座憲久 作 ; 北島新平 絵. きつねのかしばこ. 文研出版, 昭和47【Y7-3409】
・松谷みよ子 作 ; 松谷春男 絵. 木やりをうたうきつね : おじさんの話. 偕成社, 昭和46【Y7-2889】
(インターネットへの最終アクセス:2017.1.25)
- 回答プロセス
- 事前調査事項
-
以下の作品ではありませんでした。
・『ごんぎつね』他、新美南吉の作品
・『狐狩り』坪田譲二
・『きつねものがたり』戸川幸夫
・『八つのきつね物語』楠誉子
・『葛の葉』日本民話
・『きつねの友情』中国・インド古典童話/小峰書店
- NDC
-
- 小説.物語 (913 9版)
- 参考資料
- キーワード
-
- ストーリーレファレンス、児童文学
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 内容種別
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000218902