レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 20120301
- 登録日時
- 2012/04/19 02:00
- 更新日時
- 2012/04/19 20:04
- 管理番号
- B120217164046
- 質問
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解決
ホタテ貝の体(貝殻ではなく内部)の部位の名称と、オスとメスの違いが分かる資料があれば教えてください。また、加工品である乾貝柱や乾ヒモがどこの部位を使って作られているかについて記述している資料があれば教えてください。
- 回答
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ご照会の事項について、以下のとおり回答します(【 】内は当館請求記号です)。
当館所蔵資料を調査したところ、ホタテ貝の各部位の名称と雌雄の違いを掲載している資料(1)-(4)がありました。また、雌雄両方の写真を掲載している資料(5)がありました。
資料(1)には、乾貝柱についての記述もあります。
乾ヒモについて記述している資料は見当たりませんでしたが、資料(1),(2),(4)には、「ヒモ」という名称の部位がありました。また、資料(1)には、ヒモと呼ばれる部位の乾製品があるという記述があります。
(1)『ホタテガイ・貝類加工品製造マニュアル』(青森県水産物加工研究所 1996.2 【PC91-G12】)
「図-1 ホタテガイの解剖図(左殻を取り除いた場合)」(p.1)に、解剖図、各部位の名称、説明を掲載しています。
部位の名称に、「閉殻筋(通称貝柱)」、「外套膜(通称ヒモ)」とあります。
生殖巣の説明に、「赤色は雌、白色は雄と判別できる。」とあります。
p.4に、「8. ホタテガイのサイズ別、部位別加工品一覧」を掲載しています。「成貝 貝柱」の欄に、「乾し貝柱」とあります。名称に「ヒモ」を含む加工品はありませんでしたが、「成貝 外套膜」の欄に「外套膜調味乾製品」とあります。
(2)『ほたて料理「100選」』(下田敦子 著 「ほたて料理100選」出版実行委員会 1990.6 【EF27-E1728】)
p.15に、「ほたてがい解剖略図」と「ほたてがいの各部の名称と特徴、働き」を掲載しています。
解剖略図に各部位の名称を示しており、部位の名称に「貝柱(閉殻筋)」と「外套膜(通称ヒモ)」があります。また、生殖巣の説明には、「雄は白色、雌は赤色となります。」とあります。
(3)『噴火湾とホタテガイ養殖』(西浜雄二 著 噴火湾西部ほたて漁業総合対策協議会 1982.4 【RB771-12】)
p.107に「第83図 ホタテガイの各器官の名称」を、pp.107-108に第83図の解説を掲載しています。
各部位の名称を第83図(写真)に示しており、名称の1つに貝柱があります。
p.107に、「第83図の解剖図は扁平な方の殻を除き、軟体部も上側の外套膜を除いたものである」とあります。
p.108に、「春には、貝の生殖巣は肥大している。赤いのは卵巣、白いのが精巣である。極めて稀に、赤白まだらのがあるが、これは雌雄同体のものである。」とあります。
(4)『日本におけるホタテガイ増養殖』(水産北海道協会 1976.10 【DM676-H8】)
「第1-24図 ホタテガイの解剖図」(p.74)に、解剖図、各部位の名称を掲載しており、図の下に「左側の貝殻、外套膜ならびに鰓の大部分を切断除去して内臓の各部を示す。」とあります。
pp.74-75に各部位の説明を掲載しており、部位の名称に「ヒモ(外套膜)」と「貝柱」があります。
生殖巣の説明に、「雌は白く、雄は赤い色をしている。」とありますが、第1-24図には、「生殖巣(白……雄 赤……雌)」とあります。
(5)『鮭・かき・帆立book』(小学館 1996.1 【EF27-G514】)
p.38に、オスとメスの殻の中身の部分のカラー写真があります。
写真下部の蒸し帆立の説明に、「わたの部分が大きくオレンジ色のものがメス、小さく白いのがオス。」とあります。
※当該箇所にはページ付がなかったため、前後のページから判断しました。
[その他の調査済資料]
・『食の百科事典』(新人物往来社 1988.11 【GD51-E19】)
・『日本料理由来事典』(同朋舎出版 1990.8 【E2-G257】)
・『簡明食辞林』(第2版 樹村房 1997.4 【PC2-G4】)
・『新・食品事典』(真珠書院 1991-1999 【PC2-E9】)
・『食材魚貝大百科. 第2巻 (貝類・魚類)』(平凡社 1999.12 【RB751-G6】)
・『丸善食品総合辞典』(普及版 丸善 2005.3 【PC2-H10】)
・『全国水産加工品総覧』(光琳 2005.6 【DM681-H6】)
・『食品図鑑』(女子栄養大学出版部 2006.4 【E2-H282】)
・『食材図典』(新版 小学館 2003.3 【E2-H29】)
・『食材図典. 2』(小学館 2001.4 【E2-E191】)
・『食材図典. 3』(小学館 2008.3 【E2-J14】)
・『原色食品図鑑』(新訂, 第2版 建帛社 2008.6 【E2-J71】)
・『乾燥食品の文化と変遷』(江間三惠子 著 五月書房 2008.6 【PC111-J1】)
・『乾物の事典』(星名桂治 著 東京堂出版 2011.9 【PC2-J22】)
・『乾物と保存食材事典』(誠文堂新光社 2011.10 【PC2-J24】)
・『世界海産貝類大図鑑』(平凡社 1985.3 【RA6-34】)
・『貝の写真図鑑』(ピーター・ダンス 著 ; マシュー・ウォード 写真 日本ヴォーグ社 1994.10 【RA6-E57】)
・『日本近海産貝類図鑑』(東海大学出版会 2000.12 【RA6-G52】)
・『魚貝もの知り事典』(平凡社 2003.8 【RA2-H14】)
・『貝類』(世界文化社 2004.6 【RA6-H17】)
・『図説魚と貝の事典』(柏書房 2005.5 【RA2-H45】)
・『世界の貝』(齊藤宏 著 H&K企画 2008.7 【RA6-J20】)
・『二枚貝綱/掘足綱』(波部忠重 著 復刻版 北隆館 2011.8 【RA525-J24】)
・『ホタテガイの増養殖と利用』(恒星社厚生閣 1980.4 【RB771-9】)
・『ホタテガイ養殖技術研究レビュウ』(青森県水産増殖センター 1982.3 【RB771-11】)
・『海扇の道』(北日本海洋センター 1987.8 【RB771-E2】)
・『1987、1988年アラスカ州コディアック島におけるホタテガイ増・養殖可能性調査最終報告書』(海外漁業協力財団 1989.2 【RB771-E14】)
・『オホーツクのホタテ漁業』(西浜雄二 著 北海道大学図書刊行会 1994.9 【RB771-E27】)
・『ホタテガイ種苗の種苗性評価及び改善に関する研究』(北海道立函館水産試験場 1999.3 【RB771-G8】)
- 回答プロセス
- 事前調査事項
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・『地域食材大百科 第5巻』(藤原昌高 2011年)
- NDC
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- 軟体動物.貝類学 (484)
- 参考資料
- キーワード
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- ホタテ貝
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 内容種別
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000104967