レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2012/02/14
- 登録日時
- 2012/03/24 02:00
- 更新日時
- 2012/03/27 09:25
- 管理番号
- 千県中参考-2011-0025
- 質問
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解決
ドナルド・キーン氏が、日本滞在初期に書いたといわれる、1960年代前後発表の、英文の日本文学の入門書を、英文のままの形で読むことができないか。
- 回答
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1.2007年12月に、杏林大学で行われたドナルド・キーン氏杏林大学名誉博士号受章記念講演『日本文学と私』の中で、同氏は、以下のように解説しています。
「ケンブリッジ大学との約束では、日本への留学は1年間でしたが、もう1年日本に滞在したかった。困っていたところ、コロンビア大学からまた話があり、さらに1年間いてもいいということでしたので、ケンブリッジ大学からコロンビア大学に移りました。このときの一番の仕事は『日本文学選集』でした。上下巻あり、上巻は古事記から幕末まで、下巻は明治初期から三島由紀夫まででした。少しはずかしいですが、この本ができたことで、外国の大学で日本文学入門を教えることができたのです。(中略)
私の『日本文学選集』は53年前に発行されましたが、これは今でもアメリカやヨーロッパで一番利用されている日本文学入門の本です。私はこのようなことができ、非常にうれしいと思っています。」
(出典:ドナルド・キーン「杏林大学名誉博士号受章記念講演(要旨)」(『学校法人杏林学園広報あんず』No.364 平成20年2月25日 p5-8))
2.この『日本文学選集』を、国立情報学研究所のNACSIS Webcatで検索してみると、英文では、以下が該当します。
・Anthology of Japanese literature : from the earliest era to the mid-nineteenth century / compiled and edited by Donald Keene. Special ed. ; Tokyo :
Charles E. Tuttle, 1956, 442, [2]p. ; 19 cm 別タイトル: 日本文學選集
3.同じ出版社で、2008年発行の同書が、千葉県立東部図書館にありますので、お取り寄せし提供します。
(インターネット最終アクセス:2011年12月27日)
- 回答プロセス
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1.著者名の"Donald Keene"をキーに、自館OPAC及び国立国会図書館のNDL-OPACで検索するも、ヒット件数が多く、絞り込めず。
2.Googleで、"ドナルド・キーン"と"日本文学入門"の2つをキーに検索してみると、「ドナルド・キーン氏杏林大学名誉博士号受章記念講演(要旨)」にたどり着く。
3.2のpdfファイルを、"日本文学入門"で検索したところ、同氏の『日本文学選集』に触れた発言が見つかる。
- 事前調査事項
- NDC
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- 日本文学 (910 9版)
- 参考資料
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- 『学校法人杏林学園広報あんず』No.364(http://www.kyorin-u.ac.jp/univ/outline/anzu/2008/anzu0802.pdf)
- キーワード
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- 日本文学選集
- 日本文学入門
- 英文
- ドナルド・キーン
- Donald Keene
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献調査
- 内容種別
- 人物
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000104184