レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2007年08月08日
- 登録日時
- 2007/08/22 10:07
- 更新日時
- 2016/10/29 10:18
- 管理番号
- 岡崎図-244
- 質問
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解決
「ケ月」の使用は間違っているか。
- 回答
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【資料1】p132、項目、か 【箇・個・个】の中に、「「箇所」「箇条」「箇年・ケ年」「箇月・か月」「箇日」などの形で漢語の数詞につけて、物事を数えるのに用いる。・・・「ケ」は一般には片仮名と理解されているが、じつは漢字「个」の変形。「个」は「箇」の略字・・・」とある。
【資料2】p27、項目、か 【箇・個・个・ケ】「・・・「ケ」の字は「个」の転という。現代かなづかいでは「か」と書く。」とある。
【資料3】p47、項目、箇;個(か)「・・・「ケ」と書くのは箇の竹かんむりの一部をとって簡略したものである。・・・現代かなづかいでは、「ケ」は用いず、「か」と書く。」とあり。
【資料4】p136、179、「数字の書き方実例表」中の項目「月数」として、1ヵ月、10ヵ月とある。
【資料5】p102-104、「「箇」・「か」か「個」・「カ」・「ヶ」か」の項目のポイントとして、「公用文においては、数詞に続けて物を数えるのに添える語として「箇」及び「か」を用いる。」とあり。問題点として「一般文としては、片仮名の「カ」や「ヶ」が用いられるが・・・・」『言葉に関する問答集3』(文化庁)の説明として、「・・・この「ヶ」は片仮名ではなく、漢字の「个」(箇と同字)または「箇」のタケカンムリの一つを採ったものが符号的に用いられてきたものである。したがって、戦後の公用文や教科書などでは「ヶ」を使わず、「か」を大きく書くことで統一されてきている。」とある。
【資料6】p320、「文部科学省用字用語例集」の見出し「か」に表外漢字・表外音訓等に「ケ」、書き表し方に「か」備考「3か月(年,所,条)」とあり。
【資料7】p23、期間の書き方として、「3か月」、p79「用字用語例集」見出し「か」の用例・類似語として、「3か所,1か月,2か年 ×ヶ」とあり。
【資料8】p87、項目、-かげつ[か月]の中に、3か月、4か月の例。「「-ヵ月」「-ケ月」と書くこともある。」の記述あり。
以上の資料を紹介。
公用文では「か月」が使用されるが、一般文では「カ月」「ヵ月」「ヶ月」「ケ月」も使用される。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 度量衡.計量法 (609)
- 辞典 (813)
- 文章.文体.作文 (816)
- 参考資料
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- 『日本国語大辞典 第3巻』小学館国語辞典編集部/編集、小学館、2001、参813.1/ニ/3 (【資料1】)
- 『図解単位の歴史辞典』小泉 袈裟勝/編著、柏書房、1989、参609.0/ス (【資料2】)
- 『丸善単位の辞典』二村 隆夫/監修、丸善、2002、参609.0/タ (【資料3】)
- 『日本語の正しい表記と用語の辞典』講談社校閲局/編、講談社、2013、参816.0/ニ (【資料4】)
- 『公用文用字用語の要点』広瀬 菊雄/著、新日本法規出版、1990、参816/コ (【資料5】)
- 『公用文の書き表し方の基準』文化庁(文化部国語課)/編集、第一法規、2011、816.4/コ (【資料6】)
- 『これだけは知っておきたい公用文の書き方・用字用語例集』渡辺 秀喜/著、日本加除出版、2016、816.4/コ (【資料7】)
- 『外国人のための楽しい日本語辞典』鷹野 次長/編、三省堂、2004、参813.1/カ (【資料8】)
- キーワード
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- ケ月
- 日本語-表記法
- 単位
- 公文書
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 言葉
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000036925