レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2022年04月07日
- 登録日時
- 2022/09/17 10:08
- 更新日時
- 2022/10/30 09:16
- 管理番号
- 中央-1-0021576
- 質問
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解決
白樺の樹液成分と、白樺の樹液の活用方法を知りたい。化粧品など商品化されているものはあるのか。また、白樺の産地についても知りたい。
- 回答
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下記資料を紹介した。
●成分・活用方法
『樹木学事典』堀大才/編著 井出雄二/著 直木哲/著 堀江博道/著 三戸久美子/著 講談社 2018年
p79~80樹液の種類欄「カエデ類やシラカンバから採取されるシロップ(導管液)のように早春の一時期に可溶性糖類を多量に含んでいる場合がある」との記載あり。
『日本の食風土記』市川健夫/著 白水社 1998年
p80~83「薬効のあるシラカバジュース」
“ロシアのシラカバジュース”“日本におけるシラカバジュース”“シラカバ樹液の薬効”について書かれている。“シラカバ樹液の薬効”には、成分やその効能、自生の分布について解説あり。
『よくわかる最新木材のきほんと用途-再生可能な“エコマテリアル”への入門 木材の常識-』赤堀楠雄/著 秀和システム 2009年
p76「樹液の利用」
「日本では最近、北海道でシラカバの樹液を原料とした飲料や化粧品が開発されています。」
シラカバに関してはこの一文だけで、これ以上の情報はない。
『コスメティックQ&A事典-化粧品のすべてがわかる-全面改訂最新版』中央書院 2011年
p193「収れん剤の種類と代表的成分」の表
「陰イオン型収れん剤」の「植物抽出物」に一覧に“シラカバ”あり。
『化粧品成分ガイド 第6版』宇山侊男/編著 岡部美代治/編著 久光一誠/編著 フレグランスジャーナル社 2015年
p204 シラカバの成分、特性および配合目的がある。
「葉、樹皮、木部から抽出されたエキス」とあり。
p234「植物エキス類一覧表」
植物名、科、部位、主な含有成分が記された一覧表。シラカバの欄は「<部位>樹皮・樹液 <主な含有成分>フラボノイド(タンニン)」と記載あり。
『化粧品成分用語事典 2006』中央書院 2005年
p228「シラカバエキス(バーチエキス)」の項目
「葉、樹皮、木部から抽出されたエキス」とあり。おおまかな分布、含有成分、効能などの説明があり、ヘアトニック、シャンプー、化粧水、浴用剤などに使用されると書かれている。
『樹木の伝説』秦寛博/編著 新紀元社 2011年
p242に以下の文あり。
「シロップとしても用いられ、北海道の美深町では「森の雫」という名で販売されています。シラカバの樹液の甘味成分は、ショ糖やブドウ糖ではなく、キシリトールです。虫⻭にならない甘味料として注目され、最近ではさまざまな食品に使われています。」
『北海道の森林』北方森林学会/編著 北海道新聞社 2011年
p280 COLUMN「シラカンバと村おこし」
樹液の健康飲料「森の雫」について書かれている。樹液を化粧品の材料などに利用するとも考えられているとあり。
●分布
『北海道樹木図鑑 増補新装版』佐藤孝夫/著 亜璃西社 2017年
p138 シラカンバ(シラカバ)記載あり。「分布:北海道、本州中部以北、アジア東北部」と書かれている。
『日本の樹木』西田尚道/監修 学研 2009年
p159 シラカンバ(白樺)記載あり。「分布:北海道、福井、岐阜県以北」と書かれている。
『原色樹木大圖鑑 新訂』林弥栄/旧版監修 古里和夫/旧版監修 中村恒雄/旧版監修 北隆館 2004年
p33 シラカンバ(シラカバ)記載あり。「【分布】北海道、本州中部以北」と書かれている。
商品化については、新聞データベースや雑誌データベースで検索すると多数ヒット。館内データベースの閲覧を案内した。
- 回答プロセス
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下記資料には掲載なし。
×『150の樹木百科図鑑』ノエル・キングズバリ/著 上原ゆうこ/訳 原書房 2016年
×『樹液に集まる昆虫ハンドブック』森上信夫/著 文一総合出版 2009年
- 事前調査事項
- NDC
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- 林産製造 (658 10版)
- 油脂類 (576 10版)
- 参考資料
- キーワード
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- 白樺
- 樹液
- 化粧品
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000321395