レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2016年02月28日
- 登録日時
- 2018/08/28 18:20
- 更新日時
- 2018/08/28 18:20
- 管理番号
- 9000020132
- 質問
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解決
山梨県内にそばの発祥地があると聞いたが、それはどこか。
- 回答
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『山梨のそば』(山梨日日新聞社出版局 1996)には、「そば切りの発祥の地には…長野県・信州本山宿(木曽の楢川村)と山梨県・甲州天目山(大和村棲雲寺)の二説がある」とある。「そば切り」は、現在のような細く切ってゆでる「そば」のことで、江戸時代の初めごろに生まれた。それ以前は、焼き餅のようにしたり、雑炊やすいとんのような形で食べられていた。
元禄年間から享保に至る30年余りの間に尾張藩士の天野信景が書いた随想録『塩尻』に、「蕎麦切は甲州よりはじまる、初め天目山へ参詣多かりし時、所民参詣の諸人に食を売に米麦の少かりし故、そばをねりてはたことせし、其後うとむを学びて今のそば切とはなりしと信濃人のかたりし。」と記されており、大和村(現甲州市)の天目山棲雲寺(栖雲寺)が発祥の地とされている。
- 回答プロセス
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1.「郷土の恵み人の技」コーナーで食文化に関する資料を見る。
『山梨のそば』に、そば切りの発祥地として天目山(大和村棲雲寺)という説があることが記されている。
2.大和村に関する資料にあたる。
- 事前調査事項
- NDC
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- 衣食住の習俗 (383 9版)
- 食品.料理 (596 9版)
- 寺院.僧職 (185 9版)
- 参考資料
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山梨日日新聞社編集局/編集 , 山梨日日新聞社. 山梨のそば. 山梨日日新聞社出版局, 1996.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I005816150-00 , ISBN 4897105102 (p.6) -
山梨日日新聞社/編 , 山梨日日新聞社出版局/編 , 山梨日日新聞社 , 山梨日日新聞社出版局. 大和村誌 上巻. 大和村, 1996.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I005554239-00 (口絵,p.987) -
山梨日日新聞社/編 , 山梨日日新聞社出版局/編 , 山梨日日新聞社 , 山梨日日新聞社出版局. 大和村誌 下巻. 大和村, 1996.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I005554240-00 (p.572) -
日本随筆大成編輯部 編 , 天野, 信景, 1663-1733. 日本随筆大成 第3期 第13巻. 吉川弘文館, 1995.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000002458053-00 , ISBN 4642090606 (p.289)
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山梨日日新聞社編集局/編集 , 山梨日日新聞社. 山梨のそば. 山梨日日新聞社出版局, 1996.
- キーワード
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- そば
- そば切り
- 大和村
- 甲州市
- 棲雲村
- 天目山
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000241364