レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2012年12月18日
- 登録日時
- 2013/01/29 17:02
- 更新日時
- 2018/08/31 18:15
- 管理番号
- 県立I2012-89
- 質問
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解決
ligionという単語はあるか?その意味は?
- 回答
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※ 高知県立図書館・高知市民図書館合築に伴い、資料に関する情報が現在の情報とは異なる場合があります。 ※
『The Oxford English Dictionary』にも「ligion」という単語は載っていないため、どこで見た単語かをお尋ねする。
「religion(宗教)という単語は、re+ligionという成り立ちではないかと思い、ligionという単語の意味を調べたかった」とのこと。
『スタンダード英語語源辞典』p.425によると、「religion」は古フランス語(9~13世紀頃)の「religion」からの借用語であり、ラテン語の「religiō,religiōnis(神聖な義務、信心深いこと、敬神)」「religāre(固く縛る、後へ結ぶ)」「Re+ligāre(結ぶ)」から派生したとある。
『シップリー英語語源辞典』によると、ラテン語のlegere、lect-(接頭辞がつくと、-ligere、-lect-)の合成語は、非常に豊かな派生語を生み出しているとあり、英語religion(宗教)の語源についても下記のように説明がある。
ラテン語「religens(注意深い、没頭した:ラテン語で「re-」は“再び”)」は「繰り返し繰り返しそれに戻ってくる」ことを表し、この態度が名詞「religio、religion(献心、良心、不安、勤行、拘束力)に表され、英語religion(宗教)の語源となった。また、この語尾に-ous(~に満ちた、の意)をつけたラテン語religious(献身的な心配りに満ちた)から、英語religious(宗教的な)が派生した。
なおラテン語の「ligāre」については、『古典ラテン語辞典』p.426の「ligō」(意味は縛る、結ぶ、一緒にくくる、つなぐ、一致させる、等)の項目に、「現在・不定法・能動相の基本形(~すること)」の表記として記載がある。
- 回答プロセス
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自宅の辞書には出てこなかったとのことで、『The Oxford English Dictionary』を引く。
「religion」という語の成り立ちを調べる上で、「ligion」を調べていたことが分かり、英語の語源辞典を引く。
『スタンダード英語語源辞典』には「religion」の掲載あり。『シップリー英語語源辞典』には「religious(宗教の)」の掲載があり、「sacrifice」をみよ、とあり。pp.542-543の「sacrifice」の項には、この語がもともと「神聖な物にする」という語であったということから、関連する語の説明が詳しくある。その中に、英語religion(宗教)の語源について説明あり。
語源となったラテン語が分かったので、『古典ラテン語辞典』を引き、「ligāre」を確認した。
- 事前調査事項
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自宅の英和辞典にはない。
- NDC
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- 語源.意味[語義] (832 9版)
- ラテン語 (892 9版)
- 参考資料
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- 『The Oxford English Dictionary VOLUME Ⅵ L-M』 (GREAT BRITAIN OXFORD 1978年)(R/833/O/6 自館ID1102784608)
- 『スタンダード英語語源辞典』(下宮忠雄/〔ほか〕編 大修館書店 1989年)(R/832 自館ID1101514345)
- 『シップリー英語語源辞典』(ジョーゼフ T.シップリー/著 梅田修/〔ほか〕訳 大修館書店 2009年)(R/832 自館ID1106466392)
- 『古典ラテン語辞典』(国原吉之助/著 大学書林 2005年)(R/892.3 自館ID1106601923)
- キーワード
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- 英単語
- 語源
- ラテン語
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000127641