レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2019年02月21日
- 登録日時
- 2019/02/21 17:26
- 更新日時
- 2019/12/24 15:05
- 管理番号
- 20190221-1
- 質問
-
解決
近鉄長瀬駅の近畿大学まで続く商店街について知りたい。いつからできたのか、変遷などを知りたい。
- 回答
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以下の資料がみつかった。
長瀬駅の営業開始の1年後、大正14(1925)年に近畿大学の前身である大阪専門学校が設立されており、以降、大学まで続く商店街が形成されていったと考えられるが、それに言及した資料を確認することはできなかった。
戦前の長瀬市場、戦後(昭和20年11月)の長瀬公設市場の開設なども影響したと考えられる。
<近鉄長瀬駅の開設>
近畿日本鉄道大阪線(現在)の長瀬駅は、大正13(1924)年10月31日(大阪電気軌道(当時))に営業を開始した。
『近畿日本鉄道100年のあゆみ : 1910-2010』 近畿日本鉄道 , 2010.12 p.678
本館請求記号:686.067 - Ki44
<地名辞典>
p.507 「小若江」
大正14(1925)年 大阪専門学校 設立
昭和18(1943)年 大阪理工科大学と改称
昭和24(1949)年 近畿大学 と改称
「角川日本地名大辞典」編纂委員会編『角川日本地名大辞典』 27 大阪府. - 東京 : 角川書店 , 1983
本館請求記号: 291 - Ka14
<図書>
山口恵一郎 [ほか] 編『日本図誌大系』近畿2 朝倉書店 , 1972-1980
本館請求記号:291 - N71 - 近畿-2
p.90 図3 【5】大阪東北部-大阪東南部(昭25応修)
p.91 図4 【5】大阪東北部(昭43編) 大阪東南部(昭43編46補)
地図の中の小さな記述だが、それぞれの年次の駅と大学の道路、周辺の様子が、地図記号などで表現されている。
布施市 編『布施市史 : 市制拾周年記念』(布施市, 1949)
本館請求記号:216.3 - F96
http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1160083 (2019/03/06 確認)国立国会図書館デジタルコレクション(国立国会図書館/図書館送信限定)
p.338 (商業戸数)商業人口戸数旧6ケ町村比較 (第七編昭和時代史考)
昭和6年から10年までの商業戸数、商業人口が記載されている。
また、この表は、『東大阪市史』(近世2)に再構成の上、再録(p.231)された。
東大阪市史編纂委員会編集 『東大阪市史』 近代 2 東大阪市 , 1997
本館請求記号:216.3 - H55 - 近代-2
p.232 昭和6(1931)年から10(1935)年にかけて布施町で、長瀬市場(菱屋西)などが開設されたことが記載されている。
<東大阪市による出版物・報告書>
「長瀬駅周辺商店街」p.28-40,地図8(長瀬駅から近畿大学までの商店が記載されている)
『東大阪の商店街 : 商店街の構造分析』[東大阪商工指導所] , [1967]
本館請求記号:672.9 - H55
p.28 昭和42年の調査によれば、商店街の82店の創業年は、大正年間2店、昭和1-10年までが15店、昭和11-20年までが12店となっていた。
「昭和21年から昭和25年までに創業した商店が18.5%を占め」ており、高い比率となっていることが指摘されていた。
「第3部 長瀬駅周辺商店街」p.67-90 うち詳細な地図を含む(商店種別あり)
東大阪市経済部 [編] 『東大阪市主要商店街の実態』東大阪市経済部 , 1975.3
本館請求記号: 672.9 - H55
「第10章 長瀬駅周辺商店街」、地図 p.81-84,115
東大阪市,東大阪商工会議所[編] 『東大阪市小売商業の現状と主要商店街の規模・構造』(平成3年3月)[東大阪市] , [1991.3]
本館請求記号:672.9 - H55
「第10章 長瀬駅周辺商店街」、地図 p.76-79,110
東大阪市,東大阪商工会議所[編] 『東大阪市小売商業の現状と主要商店街の規模・構造』(平成7年3月) [東大阪市], [1995.3]
本館請求記号:672.9 - H55
「長瀬駅周辺」『商業集積地域別カルテ』(東大阪市商業振興ビジョン 別冊) 平成22年) 東大阪市 p.57-63
https://www.city.higashiosaka.lg.jp/cmsfiles/contents/0000002/2138/bessatu.pdf (2019/03/06 確認)
「9.長瀬駅周辺商店街」「東大阪市小売商業の現状と主要商店街の規模・構造調査結果」(平成27年3月) 東大阪市 経済部 商業課 p.52-54,82
https://www.city.higashiosaka.lg.jp/cmsfiles/contents/0000002/2146/houkokusho.pdf (2019/03/06 確認)
長瀬駅周辺の商店街について、それぞれ記述がある。
p.52 昭和20 年11 月に、「長瀬公設市場(ショッピングプラザマルシェ、平成14 年閉店)」が開設されたことなども記載されている。
<雑誌記事・論文>
玉置 正敏 , 楠田 一夫 , 石川 康介「都市空間における環境芸術について 近畿大学前通りの場合 」近畿大学環境科学研究所研究報告 No.14 p.233-246 (1986.10)
1980年代の長瀬駅周辺商店街の店舗などについて詳細な記述がある。写真も多くあり。
玉置 正敏 , 楠田 一夫 , 石川 康介「都市空間における環境芸術について 近鉄長瀬駅周辺,大学通りの改良案について 」 近畿大学環境科学研究所研究報告 No.15 p.293-305 (1987.10)
当時の大学通り北側、南側の店舗の並び図、業種別店舗数の詳細なども確認できる。
玉置 正敏 , 楠田 一夫 , 石川 康介 「都市空間における環境芸術について : 大学通り改良試案について 」近畿大学環境科学研究所研究報告 No.16, p.311-319, 1988.10
https://ci.nii.ac.jp/naid/110000508445 (2019/03/06 確認)
<新聞記事>
「(週刊まちぶら 第47号)近畿大学学生街 東大阪市 /大阪府」『朝日新聞』2005/05/30,朝刊,p.29
(データベース聞蔵Ⅱによる検索結果,2019/02/21確認 ※大阪版のため、縮刷版には収録されていない。)
2005年(近畿大学80周年時点での記事。写真、商店街店主インタビューなどあり。)
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 商業史.事情 (672)
- 参考資料
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「東大阪市の商店街について調査した資料を探している。」(近畿大学中央図書館)
https://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000227121 (2019/03/06 確認)
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「東大阪市の商店街について調査した資料を探している。」(近畿大学中央図書館)
- キーワード
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- 長瀬駅周辺商店街
- 長瀬駅前商店街
- 大学通り
- まなびや通り
- 近畿大学
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介 事実調査 書誌的事項調査 所蔵調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000251986