レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2018/07/05
- 登録日時
- 2019/08/07 00:30
- 更新日時
- 2019/08/09 00:30
- 管理番号
- 6001032965
- 質問
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解決
哲学者・九鬼周造の著書「をりにふれて」を読んでみたいが、旧字体で書かれており読むのが困難なため、新字体に改めて出版された読みやすい本があれば知りたい。
- 回答
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所蔵資料やWeb情報を含め、九鬼周造の著作を調査したが、『をりにふれて(遠里丹婦麗天)』(岩波書店 1941)に収載された内容全てを新字体に改めた資料は見つからなかった。ただし、収載された19作品中14作については、新字体に改めたした上で収録されている資料がみつかった。
※『をりにふれて(遠里丹婦麗天)』(岩波書店 1941)収録順で記載
■図書
・『九鬼周造随筆集(岩波文庫)』(九鬼周造/ [著] 岩波書店 1991.9)
「藍碧の岸の思い出」(p17-21)、「偶然と運命」(p69-81)、「書斎漫筆」(p43-63)、「自分の苗字」(p104-119)、「祇園の枝垂桜」(p39-42)、「飛騨の大杉」(p82-87)、「外来語所感」(p22-32)、「一高時代の旧友」(p88-97)、「青海波」(p64-68)、「故浜田総長の思出」(p120-126)、「回想のアンリ・ベルクソン」(p127-135)、「岩下壮一君の思出」(p136-146)
・『偶然と驚きの哲学:九鬼哲学入門文選』(九鬼周造/著 書肆心水 2007.6)
「偶然と運命」(p14-23)、「偶然と驚き」(p146-155)
・『京都哲学撰書 第30巻 エッセイ・文学概論』(大峯顕/監修 九鬼周造/[著] 燈影舎 2003.4)
「藍碧の岸の思い出」(p6-9)、「祇園の枝垂桜」(p10-12)、「回想のアンリ・ベルクソン」(p13-18)
・ 『九鬼周造エッセンス(こぶし文庫)』(九鬼周造/著 こぶし書房 2001.9)
「藍碧の岸の思い出」(p34-37)、「秋の味覚」(p146-147)
■Web (2018/7/4現在)
・青空文庫「作家別作品リスト:No.65 九鬼周造」 (2019/5/26現在)
https://www.aozora.gr.jp/index_pages/person65.html
次の作品が新字体で閲覧できる。一部ルビあり。
「祇園の枝垂桜」 (2019/5/26現在)
https://www.aozora.gr.jp/cards/000065/files/4401_12068.html
「外来語所感」 (2019/5/26現在)
https://www.aozora.gr.jp/cards/000065/files/4399_12066.html
以下の5作については、新字体での収録資料はみつからなかった。
「内容と形式」、「東洋的時間」、「時局の感想」、「夢を語る」、「村上氏の批評に答ふ」
(参考)「東洋的時間」について
新字体版が見つからなかった「東洋的時間」は、九鬼周造本人が1928年にパリ近郊のポンティニーで行なった講演(原文:フランス語)の内容を日本語で書いたものと思われる。これについて、別の著者が上記講演内容を日本語訳したものが、新字体で収録されているため、参考情報として紹介する。
・『九鬼周造エッセンス(こぶし文庫)』(九鬼周造/著 こぶし書房 2001.9)
ポンティニー講演 時間論
p85-99「時間の観念と東洋における時間の反復」(坂本賢三訳)
[事例作成日:2019年5月26日]
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 日本思想 (121 10版)
- 参考資料
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- 九鬼周造随筆集 九鬼/周造∥[著] 岩波書店 1991.9
- 偶然と驚きの哲学 九鬼/周造∥著 書肆心水 2007.6
- 京都哲学撰書 第30巻 大峯/顕∥監修 燈影舎 2003.4
- 九鬼周造エッセンス 九鬼/周造∥著 こぶし書房 2001.9
- https://www.aozora.gr.jp/index_pages/person65.html (青空文庫「作家別作品リスト:No.65 九鬼周造」)
- https://www.aozora.gr.jp/cards/000065/files/4401_12068.html (「祇園の枝垂桜」)
- https://www.aozora.gr.jp/cards/000065/files/4399_12066.html (「外来語所感」)
- キーワード
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- 新字体(シンジタイ)
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 出版情報
- 質問者区分
- 個人
- 登録番号
- 1000259846