レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2019年05月16日
- 登録日時
- 2020/12/24 17:44
- 更新日時
- 2020/12/25 09:30
- 管理番号
- 京歴-512
- 質問
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解決
鳥羽離宮(鳥羽殿)は現在、全く残っていないのか。
- 回答
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『鳥羽離宮跡を歩く:院政期最大の遺跡』(①)p.5によると、鳥羽離宮は一つの建物ではなく、およそ東西1.7km、南北1.1kmの範囲にさまざまな施設があった。安楽寿院、鳥羽天皇陵、近衛天皇陵など現存しているものと、勝光明院、金剛心院など現存していないものがある。
『京都大事典』(②)p.670「鳥羽殿」の項では、鳥羽離宮の遺構として安楽寿院、城南宮などをあげており、安楽寿院・城南宮は現存している。同項目には「鳥羽殿復元図」が掲載されており、地図上で主要な施設がどこにあったのか確認できる。
『京都市の地名(日本歴史地名大系;27)』(③)pp.429-431「鳥羽殿跡」の項では、鳥羽離宮の詳しい解説があり、鳥羽離宮跡に残る史蹟として、城南宮、安楽寿院、白河・鳥羽・近衛各天皇陵をあげている。
『国史大辞典, 10:と-にそ』(④)pp405-406の「鳥羽殿」の項にも、資料②と同様の説明がある。
- 回答プロセス
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開架の鳥羽離宮に関する資料をブラウジングし、①を調べた。
『京都大事典』(②)や『京都市の地名(日本歴史地名大系27)』(③)、『国史大辞典』(④)など基本資料を確認した。
- 事前調査事項
- NDC
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- 日本 (291)
- 参考資料
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- ①『鳥羽離宮跡を歩く:院政期最大の遺跡』安楽寿院, 城南宮, 京都観光文化を考える会・都草, 京都渡来文化ネットワーク会議, 京都百人一首・かるた研究会監修 京都渡来文化ネットワーク会議編 京都三星出版 2017 (当館請求記号:K1||291.62||Ky6||)
- ②『京都大事典』佐和隆研[ほか]編集 淡交社 1984 (当館請求記号:K0||291.62||Ky6||)
- ③『京都市の地名(日本歴史地名大系;27)』平凡社 1979 (当館請求記号:||291.018||N71||27)
- ④『国史大辞典, 10:と-にそ』国史大辞典編集委員会編 吉川弘文館 1989 (当館請求記号:||210.033||Ko53||10)
- キーワード
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- 鳥羽離宮
- 鳥羽殿
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000291456