レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2013年12月06日
- 登録日時
- 2014/02/09 11:56
- 更新日時
- 2014/02/09 11:56
- 管理番号
- 9000010415
- 質問
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解決
太平洋戦争の時に陸軍の兵士がポケットに入れて携行していた「歩兵操典」があるか。
- 回答
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「歩兵操典」(昭和15年2月19日改正 軍令陸第7号)について当館所蔵中には確認できなかったが、国立国会図書館「近代デジタルライブラリー」で次のものが一般公開されており、閲覧が可能である。
・『歩兵操典』(川流堂 1940 http://kindai.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1446616 )
・『歩兵全書:ポケット入 見出索引附』(尚兵館 1940年 http://kindai.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1457781 )5コマ~133コマ
- 回答プロセス
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1.自館システムで「歩兵操典」を検索するが未ヒット。また、軍隊関係の図書の参考資料として収載されていいるのではないかと、Webcat Plusを検索するが、該当のものは見当たらなかった。
2.軍隊関係の参考図書を調査。
(1)『帝国陸海軍事典』(大浜徹也編 同成社 1984年)[資料番号0101720712]→「歩兵操典」についての解説等なし。
(2)『日本陸海軍総合事典』(秦郁彦編 東京大学出版会 2005年)[資料番号0105061386]→p770に「歩兵操典」の項目あり。これにより、「歩兵操典」の制定・刊行について次のとおり。
・最初の操典は「1861年オランダ操典」訳とも明治4(1871)年陸軍兵学校寮刊行の
「1869年版フランス操典」とも言われている。
・その後もフランス操典などをとりいれた歩兵操典が、明治12(1879)年3月、明治15(1882)年4月、明治20(1887)年5月に発布。
・明治24(1891)年7月に「1880年プロシア歩兵操典」にならった歩兵操典が制定。
・明治31(1898)年部分改正。
・明治42(1909)年11月8日改正(軍令7号)。
・昭和3(1928)年1月改正(軍令陸1号)
・昭和15(1940)年2月改正。
3.太平洋戦争中の「歩兵操典」だということなので、昭和15年改正のものについて、所蔵を確認することとした。国立国会図書館「近代デジタルライブラリー」の詳細検索により検索すると、「歩兵操典」(昭和15年2月19日改正 軍令陸第7号)は、次のものに該当の掲載があった。
・『歩兵操典』(川流堂 1940 http://kindai.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1446616 )
・『歩兵全書:ポケット入 見出索引附』(尚兵館 1940年 http://kindai.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1457781 )
4.その他、陸軍関係の次の図書で「歩兵操典」について掲載を確認した。
・『写真で見る日本陸軍兵営の生活』(藤田昌雄著 光人社 2011年)[資料番号0105685184]→「歩兵操典」に関する記述なし。
・『日本軍装備大図鑑:制服・兵器から日用品まで』(アグスティン・サイス著 原書房 2012年)[資料番号0105788434]→「歩兵操典」に関する記述なし。
- 事前調査事項
- NDC
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- 陸軍 (396 9版)
- 日本史 (210 9版)
- 参考資料
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- 『歩兵操典』(川流堂 1940) (http://kindai.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1446616)
- 『歩兵全書:ポケット入 見出索引附』(尚兵館 1940年) (http://kindai.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1457781 5コマ~133コマ)
- キーワード
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- 「歩兵操典」
- 太平洋戦争
- 第二次世界大戦
- 陸軍
- 照会先
- 寄与者
- 備考
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※「歩兵操典」の昭和15年2月19日改正(軍令陸第7号)の「官報」記事についても、国立国会図書館デジタル化資料でインターネット公開されている。ただし、「條文略ス」とある。
・「官報」(3935号 昭和15年2月20日付 p758 http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/2960431 )
- 調査種別
- 所蔵調査
- 内容種別
- 紛争・戦争
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000149037