レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2004/01/29
- 登録日時
- 2005/05/19 02:10
- 更新日時
- 2007/02/18 11:52
- 管理番号
- 都立図事-2004002823
- 質問
-
未解決
化け猫の絵・浮世絵はないか。化け猫が油(鰯油)をなめている図がよいが、なければ化け猫そのものの図でもよい。
- 回答
-
資料2~6に化け猫の図はあったが、化け猫が油をなめている図は見つからなかった。
資料1:「化猫図」の項より、資料2に導かれる。
資料2:図版219(布団の上に大きな化け猫が載っている図)、図版220(障子に化け猫の影が写っている図)あり。カラー。
都立DBを検索して、妖怪・怪談、猫に関する資料の中から、図版のありそうなものを選び調査した。(資料3~6)
資料3:p.40に「古猫の怪(歌川豊国、3代)」、「東海道岡部宿猫石由来之図(歌川国輝)」あり。カラー。
資料4:p.5 図版5 「五十三次之内岡崎の場(歌川国芳)」はカラー、p.14 図版68「猫又年をへて古寺に怪をなす図(歌川国芳)」は白黒。
資料5:「猫又の怪(歌川国芳)」、「昔語岡崎猫石妖怪(歌川豊国、3代)」は白黒。
資料6:「怨恨怪異の猫姿」の章に、「赤ん坊をたべる化猫」、「化猫」等の白黒の図版あり。
妖怪の図を描きそうなのは、国芳、芳年あたりかと、作品集を調査するが、見つからず。妖怪の絵草子(資料7~9)にもなし。
その他、民俗学分野の妖怪関係の資料にも、化け猫が油(鰯油)をなめている図はなかった。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 風俗習慣.民俗学.民族学 (380 9版)
- 参考資料
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- 【資料1】 日本美術作品レファレンス事典 絵画篇 浮世絵 / 日外アソシエ-ツ株式会社∥編集 / 日外アソシエ-ツ , 1993.4 R/7203/3002/2
- 【資料2】 ヴィクトリア・アルバート博物館 2 / 楢崎宗重∥編著 / 講談社 , 1989.6 ( 秘蔵浮世絵大観 5 ) D/7218/3003/5
- 【資料3】 もののけ : 描かれた妖怪たち / 富岡市立美術博物館・福沢一郎記念美術館∥編集 / 富岡市立美術博物館・福沢一郎記念美術館 , 1997.10 D/7210/3107/97
- 【資料4】 浮世絵に描かれた犬と猫 : 特別展 / [太田記念美術館∥編] / 浮世絵太田記念美術館 , 1997.11 D/7218/3238/97
- 【資料5】 浮世絵魑魅魍魎の世界 : 江戸の劇画-魔界霊界の主人公たち / 中右瑛∥著 / 里文出版 , 1987.8 /7218/278/87
- 【資料6】 猫物語 / 粕三平∥編 / すばる書房 , 1977 ( すばるの絵文庫 ) /7218/108/1
- 【資料7】 大江戸怪奇画帖 : 完本・怪奇草双紙画譜 / 尾崎久弥∥編著 / 国書刊行会 , 2001.5 /913.57/5006/2001
- 【資料8】 百鬼繚乱 : 江戸怪談・妖怪絵本集成 / 近藤瑞木∥編 / 国書刊行会 , 2002.7 /913.57/5008/2002
- 【資料9】 江戸化物草紙 / アダム・カバット∥校注・編 / 小学館 , 1999.2 /J357/3019/99
- キーワード
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 東京都立図書館の貴重画像データベースの中に、役者絵だが、化け猫に扮した錦絵がある(「老女二尾 実ハ西ノ尾の古猫 尾上菊五郎」 「東海道五十三次之内 猫塚 白須賀」 等 )。
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000021624