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レファレンス事例詳細(Detail of reference example)

提供館
(Library)
塩尻市立図書館 (2310060)管理番号
(Control number)
塩尻549
事例作成日
(Creation date)
2020年02月20日登録日時
(Registration date)
2020年02月20日 15時39分更新日時
(Last update)
2021年01月07日 13時04分
質問
(Question)
原子家文書(青森県青森市)の記録にある「木曽名所桜沢」と焼き印のある経木は塩尻市の桜沢ではないかと推定しているが、格別の根拠がないので、塩尻市の資料から妥当と考えられるかご教示頂きたい。また、中津川市には、弘前藩主が慶応元年4月25日中津川本陣に宿泊したとの記録、および近衛家信姫様が弘前藩主に嫁ぐため明治2年9月10日中津川本陣に宿泊したとの記録が見つかっている。関連する宿場記録があれば知りたい。
回答
(Answer)
○「木曾名所桜沢」について
経木画に添えられている歌「きてみれば花はなしの木桜澤猟師が軒にかわのこりけり」について『木曽郷土図譜』(信濃教育会木曽部会,昭和11年12月)の「桜澤(楢川村)」の項に蜀山人の歌として掲載されている。このことは、原子家文書にある経木画が現塩尻市贄川の桜沢を描いたものである根拠とすることができる。
なお、経木に橋の絵が付されているが、『木曾路名所図会』(秋里籬島著,文化2年)に「桜澤橋」の項があり、尾張藩と松本藩の境界であることが記されている。また、同書にある獣類の皮や熊胆を売る集落の図は桜沢の集落にも見られた光景である。このほかに明治初期に撮影された桜沢の風景の着色写真が横浜開港資料館に所蔵されている。前出の『木曽郷土図譜』にも桜沢の写真が掲載されている。
また、桜沢について『木曾楢川村誌三 近世 檜物と宿で暮らす人々』に次のような記述がある。「桜沢は現在でも「これより南 木曾路」という碑がたっているように、木曾谷の出入口であって、松本平よりのびてきた中山道がここからアップダウンしながら難所の多い木曾路となり、北ゆきではここを抜ければ平坦な松本平に出るのである。したがって桜沢は通行人の休憩所として格好の場所であり、草鞋を締めなおす旅人は多かった...」。

○弘前藩主、近衛家信姫の宿泊記録について
塩尻市の中山道宿場町での弘前藩主、近衛家信姫の宿泊記録は、塩尻市立図書館に所蔵する塩尻市誌ほかの文献には、今のところ発見できなかった。
中山道を通行した姫宮息女の主な記録が『木曽福島関所』(家高荒治郎著,信濃教育会木曽部会,昭和9年2月)にあり、この中に享保3年5月20日の近衛息女安巳君様のものがあるものの信姫の通行は記載されていない。
『本陣の記録 信州麻績宿臼井忠兵衛と麻績村の歴史』(臼井良作著,長野郷土史研究会,昭和年11月)に休泊記録の記述があり「慶応二年五月十四日弘前津軽藩御家中永野元三郎同勢六人お泊り。」および「明治元年二月二十九日弘前津軽御藩中鹿八郎左衛門様同勢二十九人御泊まり。分宿孫左衛門、七兵衛。」とある。弘前藩主ではないが藩の者が中山道を往来していたことが分かる。
塩尻市内の宿場町にも宿泊したことが推測できるが、今のところ関係資料は発見されていない。
回答プロセス
(Answering process)
塩尻市役所社会教育課から紹介されたレファレンス。古文書室には情報がなかった為、図書館で郷土・街道の所蔵資料による調査を行う。
事前調査事項
(Preliminary research)
NDC
中部地方  (215)
日本  (291)
交通史.事情  (682)
参考資料
(Reference materials)
【資料1】木曽教育会 編 , 木曽教育会. 木曽郷土図譜. 郷土出版社, 1996.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000002518462-00 , ISBN 4876633193 (p155経木画に添えられている歌の記載あり、p40楢川村桜沢写真)
【資料2】秋里籬島著 , 秋里, 籬島. 木曾路名所圖會. 臨川書店, 1995. (版本地誌大系, 6)
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000096-I002358816-00 , ISBN 4653030987 (p368,374,384桜澤橋の項、絵図)
【資料3】楢川村誌編纂委員会編集 , 楢川村誌編纂委員会. 檜物と宿でくらす人々. 長野県木曽郡楢川村, 1998. (木曾・楢川村誌 / 楢川村誌編纂委員会編, 第3巻 近世編)
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000096-I000868997-00  (p677桜沢橋のわきにたつ碑 写真)
【資料4】楢川村誌編纂委員会編 , 楢川村誌編纂委員会. 村を築いた人々. 長野県木曽郡楢川村, 1994. (木曾・楢川村誌 / 楢川村誌編纂委員会編, 第4巻 近代編)
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000096-I009387978-00  (明治初期に撮影された桜沢の風景の着色写真)
【資料5】臼井良作 著 , 臼井, 良作. 本陣の記録 : 信州麻績宿臼井忠兵衛家と麻績村の歴史. 長野郷土史研究会, 1975.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000001221606-00  (p269、273休泊記録の記載あり)
【資料6】家高荒治郎 著 , 家高, 荒治郎. 木曽福島関所. 信濃教育会木曽部会, 1934.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000000791442-00  (p240姫宮息女の記録)
【資料7】金井達雄 著 , 金井, 達雄, 1949-. 中山道碓氷関所の研究 下巻. 文献出版, 1997.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000002593848-00 , ISBN 4830511966 (p88姫宮・息女の碓氷関所通行一覧表)
キーワード
(Keywords)
桜沢
楢川村
弘前藩主
近衛家
照会先
(Institution or person inquired for advice)
寄与者
(Contributor)
備考
(Notes)
調査種別
(Type of search)
文献紹介 書誌的事項調査
内容種別
(Type of subject)
郷土
質問者区分
(Category of questioner)
社会人
登録番号
(Registration number)
1000274234解決/未解決
(Resolved / Unresolved)
未解決
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